BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

2012年11月

2012-08-15 17:24:51 写真1


怪しい髑髏が浮き上がったこのグラス、どうですか? ウェブのグラスショップで見つけてめちゃめちゃ気になって送ってもらったもので少し前から使っています

お酒を注ぐと浮き上がる髑髏のデザインがかなりの存在感です

スピリタスでつくる『カミカゼ』、またハイプルーフのアブサンやテキーラなど、なんとなくグラスとイメージがリンクするものをサーブするときなんかにお使いしています
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以前ご紹介したテキーラ 『カー』 を飲むのにもいいと思います
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特にスカルデザインのコレクターという訳ではないのですが、なんとなく店の中には髑髏が増えつつあります

過去記事メキシコ旅行記2010 vol.7 死者の日 in グアダラハラでご紹介したようにメキシコに髑髏のポップなアートのカルチャーがいっぱいあることが理由の一つかもしれません メキシコのアートにはホントに惹かれるものが一杯あってその中に髑髏のデザインは重要なポイントになっていると思います

有名なのはホセ・グアダルーペ・ポサダ(Jose Guadalupe Posada)ですね また、影響を受けたであろうフリーダ・カーロの絵や、ディエゴ・リベラの壁画にもポサダぽい髑髏アートが登場します
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ポサダの絵はこんな感じのものが多いです


2012-08-26 00:43:28 写真1

こちらはフリーダ・カーロ美術館で購入した小物入れ(キーケース) ポサダの作品、Ni Aqui te Olvidare! ... (I will not Forget You even from Here! ...)が描かれカラーリングされたもの、気に入ってます ジャガトではビタートゥルースのビター5種がピッタリと収まってレコード棚の前にひっそりといます


こちらの髑髏グラス、その日の気分で勝手にお出しすることもありますが、『このグラスで』って方は、ぜひグラス指名してくださいね ショートカクテルやロック、ストレートでお出しするお酒はこちらでサーブできます カウンターのスポットに照らすとかなり怪しい感じ、おすすめです
2012-08-15 17:24:55 写真1




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大好きな『よなよなエール』をつくるブルワリー、ヤッホーブルーイングから『水曜日のネコ』という名前のベルジャンホワイトエールが入荷しました

ポップアートのようなパッチワークの可愛いネコのパッケージも勿論、味わいもヤッホーブルーイングらしい仕上がりの美味しいホワイトエールです 

ベルジャンホワイトといえば、代表格の『ヒューガルデン』、ニューフェイスながらジャガトのお客様にも結構ファンがいる『ヴェデット』などをご存知の方も多いと思います 特徴としては小麦、コリアンダー、オレンジピールを使った柔らかい酸のあるフルーティな口当たりのビールで、個人的にも大好きなスタイルのベルギービールです

こちらの『水曜日のネコ』、『ヒューガルデン』『ヴェデット』などのベルギー産ホワイトエールと比べると、ややあっさりした飲み心地 オレンジピールやコリアンダーのフレーバーはしっかり効きつつ、喉越しもすっきり、といった感じで美味しいです ネコイラストのセンスもいい感じですよね 早速自宅用にも注文してしまいました

柔らかい口当たりのほっとした気分になれるビールです おすすめですよ ¥700



また、ヤッホーブルーイングは『よなよなエール』以外にも、いくつかのレギュラービール、シーズン限定の醸造のものなど
色々リリースがあり、またどれもクオリティの高いビールで楽しめるのですが、

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先日はこちらの『前略 好みなんて聞いてないぜSORRY』という、すごい名前のストロングエールが秋冬限定でリリースされました 僕は買い逃していたんですが、お客様に結構な量頂き、満喫させて頂きました

こちらは、米麹と酒粕を発酵時に加えるというめちゃめちゃ個性的な、そして日本のブルワリーらしいエール 
?となるネーミングにも納得の限定エールでした 味わいも吟醸香のフルーティさ、ホップのフルーティさのバランスがよく美味しかったです 現在品切れ中らしいですがまた出荷されるらしいので、そのときはまた仕入れてご紹介しますね






 

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アイラモルトのみでつくられるブレンデッドモルト、『ビッグピート』のクリスマスエディションが入荷しました

『ビッグピート』をリリースするダグラスレインは元々ブレンデッドウイスキーのリリース(『キングオブスコッツ』など)を主に行う会社でしたが、近年はその豊富な樽のストックの中からシングルカスクの素晴らしくレアなウイスキーをリリースするボトラーズとしてもかなりの存在感を発揮しています 

オールド・モルト・カスクやオールド&レア・プラチナムなどのシリーズは「いい樽もってるなあ・・・」と思わせるリリースも多く、興味深いボトラーズの一つです

こちらの『ビッグピート クリスマス』も、通常リリースされている『ビッグピート』同様、アイラモルトのみでのブレンデッドモルトで、使われている蒸留所はアードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンの4つ ポートエレンが入っているのがびっくりですよね
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ラベル脇に使用された蒸留所が記されています  

確かにダグラスレインはこれまでにもポートエレンのシングルカスクを何度もリリースしているので結構手持ちがあるんだろうな、とは思うのですが1983年に閉鎖、で現在オフィシャル、ボトラーズともにリリースも在庫も激減しているポートエレンが、沢山ではないにしろ使われているブレンデッドアイラモルトはなかなか飲む機会も無いんじゃないかと思います (ちなみに現在、ジャガトではポートエレンはオフィシャル3RD、レアモルト20年、シグナトリー1978、ハートブラザーズ1975、グレンスコマ1979、ザ・ボトラーズ1981の6本が開栓中 興味のある方は是非お試しください)
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また、構成原酒のうちアードベッグも16年前後の熟成原酒を使っているそうで、しかも飲みごたえバッチリの53.6%、カスクストレングスでのリリース  アイラ好き、モルト好きの方には正にダグラスレインからのクリスマスプレゼント、といった感じでしょうか 僕自身も楽しみな一本です 

¥1000 


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『ル・メニル・ ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ』

最も良質なシャルドネが育つと言われる、シャンパーニュ地方屈指の特級畑メニル・シュール・オジェ村のグラン・クリュ100%から造られるブラン・ド・ブランです

ブルーノ・パイヤールやポール・ロジェ、またその他大手メゾンにも葡萄を供給、噂ではサロンにも使われているらしい・・・とのことです

造り手は、メニル・シュール・オジェ村のグラン・クリュ畑を所有している優良ブドウ栽培家たちが集まった協同組合からなる組織で、コート・デ・ブランに広がる600の生産者が集まっている大きな組合だそう


淡いゴールドの色合い、レモン、グレープフルーツなど柑橘系のアロマと蜂蜜やリンゴの蜜のような優しい甘さ、ミネラルもたっぷりと感じられるいいブランドブランのお手本のような1本です

¥7350 


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『アレクサンドル・ボネ・ブリュット・グラン・レゼルヴ』

シャンパーニュの最南端、レ・リセに拠を構えるシャンパン・ハウスで、代々家族経営の小さなつくり手で、地元では高品質なシャンパンの造り手として知られているそう 現在は大手シャンパーニュメーカー、ランソン・BCCグループの一員です

収穫は100%手摘みでおこなわれ、ピノ・ノワール60% シャルドネ25% ピノ・ムニエ15% でつくられます

青リンゴのような繊細な果実味と酸、きめ細かい泡立ちのしっかりとしたアタックを持つシャンパーニュ、ピノノワール由来の力強さも十分に感じることができるバランスのいい1本です

¥6850





2012-09-11 01:52:19 写真1


シャンタルコンテ・サンリュス・エキストラ・ヴュー ヴィンテージ1977、開栓しました

現在閉鎖されているマルティニーク島のサンリュス蒸留所産のアグリコールラムで南フランス、ニームのシャンタル・コント家がボトリングしたものです 10年以上前に購入、ストックルームから持ってきたものです 現在もネットショップで購入できるようですが倍以上の値段になっていました それでもモルトウイスキーのオールドの高騰ぶりに較べると可愛い気がしますが・・・ 

1977年蒸留の原酒を20年以上熟成後にボトリングしたもので、購入したのはマルティニークなどの古めのヴィンテージラムを買いあさっていた10年以上前です 他のヴィンテージラム、ラパラン1952やトロワリヴィエール1977、ウィットブルグ1966などを開けていくうちに順番待ちといった感じでなんとなく大事に取っておいた感じです 店のバックバーに置いたり、ストックルームに置いたりといった感じでしたがつい最近カウンター上に置いていたのを目にとめたお客様のご要望で遂に開栓しました


ラム好きの方でしたら色調を見た瞬間、美味しいラムだと予想されると思います 柔らかく甘い香り、舌触りはなめらかでシルキー、バニラ、コーヒー、レーズンなどコニャック、シェリーカスクのモルトウイスキーなどと共通するフレーバーが舌にずっと心地よく残ります 勿論シガーとの相性もばっちりですよ ¥1500
2012-09-11 01:52:48 写真1

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ロジェ プイヨン シャンパーニュ ブリュット“キュヴェ ド レゼルヴ

Roger Pouillon & Fils Champagne “Cuvee de Reserve” Brut R.M. Domaine Roger Pouillon A Mareuil-Sur-Ay

ピノ・ノワール70%、シャルドネ15%、ピノ・ムニエ15%でつくられる、注目のシャンパーニュです

ワインスペクテーター誌ではロジェ・プイヨンのスタンダード・キュヴェのこの“キュヴェ・レゼルヴ”がボランジェの最高峰“グラン・ダネ”を超える92点を獲得し、しかもジャック・セロスのシャンパーニュと同点という高評でした 

マルイユ・シュール・アイ、ミュティニー、エペルネー、フェスティニー産のブドウで、2006年物と2007年物のアッサンブラージュ 90%は温度管理機能付のホウロウのタンクで、10%は大樽で発酵 リザーヴ・ワインの比率は30%。瓶内熟成期間は33ヶ月 ドザージュは10グラムです

¥9500

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ポール・ベルテロー・シャンパーニュ・グラン・クリュ・キュヴェ・ブラゾン ・ドール”ブリュット

Paul Berthelot Champagne Grand Cru “Cuvee Blason d'Or” Brut AOC Grand Cru Champagne

エペルネ北部で5世代続く歴史ある家族経営のシャンパーニュ・メゾンのグランクリュ 「Ay村に輝く金の紋章(ブラゾン・ドール)」と名付けられた特別なシャンパーニュです アイ村のピノ・ノワール50%とシャルドネ50%で造られるこのグラン・クリュ・シャンパーニュは、輝きのある黄金色!フランジパニエ(プルメリア)、アカシアの香り、まろやかで豊かで新鮮な口当たり、フルーツコンポート、アップルタルト、かすかに菩提樹やハーブティとバニラのニュアンス

¥11000

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かなりいい状態のオールドボトル、開栓しました

少し前に譲って頂いたオールドボトルのジョニーウォーカー スイングです

ジョニーウォーカーといえば、細長い四角のボトルを連想することが多いかと思いますが、こちらは底面が非常に独特なデザインで船が揺れても倒れないようにデザインされています そのため、軽くボトルの上を押してやるとゆるーく揺れ続け、飲みながらこれをやるとなんか楽しい、そういうボトルです

現在も生産され、大きな酒屋さんなどでも取り扱いがありますがこのボトルは現行のものよりかなり前につくられたものです 

免税店辛の流通のようで、日本の税制による特級や従課の表示がないためはっきりとした生産年代が分らないのですが、キャップが90年代以降のもの(アザミを模したもの)ではなく、70,80年代頃のスイングのボトルキャップ(斜めにswingと描かれている)ですのでコールドベックが輸入していた70年代、もしくは80年代前半ごろの特級表示のものと同時代頃ではないかと思います

1985年発行のザ・ウイスキーに掲載されているのはこのボトルと同型、またスコッチオデッセイさんで1975年と掲載されているボトルも同じに見えます で、89年発行のある本には現在と同じアザミのキャップが掲載されていますので・・・

70年代頃のジョニーウォーカーはオールドブレンデッドの中では飲む機会も多いですね コールドベックの輸入によるジョニ黒などかなり美味しいです 

で、こちらも期待通りの美味しさ・・・、というかめちゃめちゃいい感じです シェリー感、スモークもしっかり感じる重ための味わい、かなりモルティ 黒糖をなめた感じの濃い甘さと少しの苦さ、樽の香り、スパイス、・・・正に美味しいオールドボトルの典型 ひねた感じもほとんどなく素直に美味しいです キーモルトはなんでしょう?はっきりと判る資料が無いのですが、モートラックの要素が結構ある気がしました  90年代頃流通していたG&Mの15年、21年を思い出すフレーバーを感じたりして・・・また、ローズバンクも多く使われているそうです

少しこもったスモークの中から甘いシェリーの要素やカラメルの香りが広がってくる感じ、個人的に大好きなウイスキーの味わいの一つです

おすすめのオールドブレンデッド、ジョニーウォーカー・スイング  ぜひお試しください ¥1000
 

追加・・・ちなみに特級時代のジョニ黒もいくつかストックしてるのですが今開栓しているのはほぼからっぽ・・・なので、近々他のボトルを持って来ようかと思っています
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ちなみに今置いてあるボトルはこんな感じ
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従課税適用の文字がある70年代輸入のジョニ黒です

 

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ラフランスのでまわる季節になりましたので、この時期恒例の『ラフランスのカクテル』をご紹介します  

主に山形産のラフランスを使い、熟しすぎないフレッシュ感の残る状態のものをピュレ状にしておつくりしています

メニューには

ラフランスのカクテル(ウォッカベースでお作りします) ¥900

ラフランスのエスプモーソ (ラフランスのピュレをスパークリングワインと合わせて) ¥1000

ラフランスのフローズンカクテル ¥1000

の3種をご用意していますが、その他フルーツマティーニやライチリキュールと合わせたものなどもお勧めしています

特に完熟一歩手前ぐらいの状態のラフランスがご用意できる時におつくりする『ラフランスのフルーツマティーニ』はお勧めですよ

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美味しそうなグリーントマト、おすそわけで頂いたので早速グリーントマトでつくるアテ、作ってみました

まずはタコス、メキシカンフードに欠かせない『サルサ・ヴェルデ』

つくるのはめちゃめちゃ簡単なんですが、新鮮なシラントロ(コリアンダー、パクチー)やこのグリーントマトの入手が高松では結構難しいので作る機会がなかなか無いんです

でも、今回は、自宅のちっちゃい菜園で育てたシラントロ、タイの激辛トウガラシ、プリッキーヌ
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がちょうど収穫時期、+この新鮮なグリーントマトがあればばっちり『サルサ・ヴェルデ』ができる!ということで作ってみました

作りながら写真も撮ったんで、自分の備忘録がわりにレシピものっけてみます
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材料・・・グリーントマト 大3つ ざく切り
     シラントロ   あるだけ ざく切り
     玉ねぎ  大1こ  みじん切り
     プリッキーヌ(ハラペーニョでも) 2本種とって刻む
     ライム 一個半 ギュッと搾って
     塩、胡椒、マリーシャープスのグリーンハバネロ適量
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以上をミキサーにかけるだけ、です
あっという間に出来たこちらが『ジャガトのサルサ・ヴェルデ』

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ちなみに『マリーシャープス』は、大好きなペパーソースでいくつも種類が出ていますが、セビーチェやタコスをつくるときには必ず使ってます

野菜の旨みもしっかり、辛さ、酸味もばっちりのベリーズ生まれのペパーソースです

このグリーンハバネロはサボテンの果肉も中に入っていて面白い味わい ジャガトでも置いていますので、料理やトマトカクテルなどに是非使ってみてください
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今週ある間は、付きだしのトルティーヤチップスに添えてお出ししようと思っています

鶏肉をクミンとパプリカでソテーしたものとエビを塩水とジンでボイルしたもの
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これと、『サルサ・ヴェルデ』で、メキシコ屋台風タコスです

グアダラハラやメキシコシティの屋台や素朴なタケリアなんかで食べたタコスのシンプルな感じで・・・ 

屋台やタケリアで食べたタコスは、オーダーした具材とコーントルティーヤのみのシンプルな佇まい、でテーブルには赤いサルサと緑のサルサのポット、ライムカットとシラントロのや玉ねぎのみじん切り、店によってはサルサメヒカーナ的なフレッシュサルサが並んでいて自分で味付け
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店によってはローストオニオンやポテトの大皿が並んでいてセルフサービスでタコスにプラスしていく感じ  ちっちゃくてシンプルなので何軒もいける、さぬきうどんでいう『かけ』、的な感じでしたよ


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!記事を書きながら気づいたのですが、メキシコ旅行の記事を書きためたまま、アップしてませんでした 現在アップしているテキーラ村の記事以外にもメキシコで食べたもの色々、博物館、街並み・・・少し前の旅行記になりますが近々アップしますのでまた読んでくださいね


で、『サルサ・ヴェルデ』の話が長くなりましたがもう一つ『グリーントマトのピクルス』です
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こちらは、フレッシュ感のある感じに作ろうと思い、普段のジャガトのスパイシーなピクルスよりはあっさりめのスパイスにしました 
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湯通しせずにシャキシャキっとした食感が残るようにしてます あっさり漬かったピクルス、美味しいですよ こちらも是非どうぞ ピクルスの盛り合わせ、またはご希望の方には単品で少しお出しします



     



前回、前々回の記事、

『佐多宗二商店』蒸留所訪問記vol.1

『佐多宗二商店』蒸留所訪問記vol.2 の続きになります

焼酎造りの工程、芋のしっぽ切りから発酵の仕込み、蒸留、熟成までしっかりと見せて頂いた後、別棟の建物へ・・・
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焼酎蔵の隣に建っているこれらの建物には『刀スピリッツ』の蒸留に使うグラッパの蒸留器、オードヴィーに使われる蒸留器などが置かれています
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『刀スピリッツ』は『角玉梅酒』の漬けこみに使われた梅を引き上げ、蒸留した梅酒のオードヴィー 
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ジャガトでも数年前から常備しています オードヴィーやグラッパなどを好まれる方におすすめのお酒 変わり種ですが、梅の香りの心地よい美味しいお酒です
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グラッパに使われる蒸留器をイタリアで買い付けてきたそうです

ちなみに蒸留器前に写っている方が中原さん 今回、忙しい時期にかなりの時間を割いてたっぷり案内して頂きました 一緒に廻った僕の両親もファンになるくらいの『よかにせどん』(不二才の真逆の意味です)でした  
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ピカピカに手入れされた蒸留器 グラッパの蒸留器にも色々なタイプがあり、かなり原始的な単式蒸留のものもあるようですが、こちらはいくつもの部屋に分かれた蒸留器の中を何度も再留していくタイプだそう 6段に別れた部屋をのぼりながらどんどん蒸留されていく仕様らしいですが細かく作業できるように一部屋毎にバルブをつけるように特注したそうです
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このあたりの画像だけ見たら焼酎蔵とは思わないでしょうね
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こちらは別棟のオードヴィーの蒸留器 ドイツ製だったと思います この蒸留器もいい感じですね 焼酎の蒸留に使われていた蒸留器の無骨でシンプルな佇まいもかっこいいなと思いましたが、やはり曲線のきれいな銅製のスティルは目にすると見とれてしまいます シェイプの色っぽさが何とも言えませんね


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こちらは今現在色々と試行しながらといった感じらしいです いくつかフルーツを蒸留したものをつくられているよう 香りを取らせてもらいましたが商品になるのが楽しみな香り高いものでした

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隣の熟成庫に案内して頂きました オークのカスクがずらっと並んでいるのを見ると焼酎蔵に来ているのを忘れそうです
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レミーマルタンの古樽を仕入れたそうです 画像を大きくすると判ると思いますが樽にR・Mと見慣れたレミーマルタンのロゴが描かれています こちらに『刀スピリッツ』を入れて熟成させているそう 
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熟成中の『刀スピリッツ』香りを嗅がせていただきました カルバドスを思い起こすような 凛とした品のいい酸と甘い香りがいかにも美味しそう!商品化されてボトリングされたら絶対にジャガトで仕入れようと思いました
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こちらは先ほどのレミーマルタンの古樽ではなく新樽だったと思います 届いたばかりかな?
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住所がコニャックになってます モルトウイスキーで云われるフレンチオークと呼ばれる樽だと思います コニャックの熟成に使われる樽ですね ここに何を詰めるか聞きそびれましたがかなり楽しみです

焼酎の蒸留工程だけではなく、オードヴィー、グラッパの蒸留、熟成と云った話も伺うことが出来、非常に勉強になりました また、中原さんはじめ蔵の方の熱意が伝わってくるお話もたくさん聞け、「お酒っていいな」と改めて感じることができました

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最後に案内して頂いたこちらはシラス台地を敷き詰め、焼酎を詰めた甕を埋めて熟成させている蔵です 

鹿児島のサツマイモ、芋焼酎を育んできたシラス台地 その土に埋められた甕で熟成された焼酎、どんな味に熟成されていくんでしょうか?

こうやって見せて頂くと鹿児島の芋焼酎文化というのはやはり地域に根付き、愛されてきたものなんだなと思います 地元で栽培されたサツマイモを使って地元の方によって仕込み、醸され、蒸留され、熟成されるおいしい芋焼酎、そう感じると思い入れも一層ですね

また、ご案内いただいた中原さんはじめ、蔵で仕事されている皆さんが忙しい仕込み中にも関わらず笑顔で出迎え、接して頂いたことがホントに気持ち良い思い出になりました 

好きなお酒を造っている現場を見ることが出来るだけでも嬉しい体験、ですが今まで以上にそのお酒を好きになるようないい訪問をさせて頂きました

『佐多宗二商店』でつくられるお酒のいくつかはジャガトカーナで飲んでいただけます 、というか洋酒メインのジャガトカーナでは『佐多宗二商店』は一番多い焼酎蔵のラインナップになります
 
レギュラーメニューでは『不二才』『晴耕雨読』『角玉梅酒』『刀スピリッツ』、季節により『不二才 ハイ』『カメ壺晴耕雨読』など・・・どれも僕自身ほんとに好きなお酒達です なので、ジャガトに来て頂く時、洋酒気分で来て頂く方多いと思いますが、僕のルーツ、鹿児島の美味しい焼酎も是非飲んでいただきたいと思います  

 

  






前回の
『佐多宗二商店』蒸留所訪問記vol.1
の続きです

酒母をつくる一次仕込み、さつまいもを酒母に入れる2次仕込みと見せて頂いた後、麹を造る製麹という作業をする場所へ
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米を蒸して冷却させる回転ドラム 蒸した後種麹を入れるそう
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こちらは三角棚と云われる三角形の屋根をもつ製麹の装置 ドラムの中で造った麹をこちら寝かせて育てるそう
泡盛の製造にもこの三角棚は使われているそうです

いよいよ蒸留の工程へ
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無骨な感じがかっこいいステンレス製の蒸留器が確か三基一列、もう二基一列の五基並んでいました
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形はほぼ一緒なのですがネックの長さや蒸留器の大きさは少し違うタイプのものがありました
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しっかり稼働していて、このときは角玉の蒸留中とのこと
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貯蔵はタンクと甕とで行われるそうですがまずはタンク貯蔵の方へ
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こんな感じでタンクが並んでます 原料由来の甘い香りの漂っていた発酵工程の現場と違い、やはり蒸留液の強いアタックのある香り 『不二才』の貯蔵タンク
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『不二才ハイ』の貯蔵タンク 
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ハイは漢字がpcでは出ないですね 画像に書かれてある漢字を見てみてください 春頃に出荷される無濾過の『不二才』でより骨太な男っぽい芋焼酎 大好きな銘柄です
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香りを嗅がせてもらいましたが甘さとコクを感じるいい香りでした

こんな感じでタンク貯蔵され、油分を取り除く作業などを何度もしながら熟成されます
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透き通ったきれいなな蒸留液 如何にも美味しそうです 
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これは貯蔵タンクを床下部分から見たところ こうしてみるとかなり大きいですね
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こちらは甕貯蔵 また後ほど見せてもらうのですがシラスに埋め込んだ甕での熟成もされていて興味深かったです

一旦蔵を出て原料となる芋のしっぽ切りと呼ばれる作業を見せて頂きました
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これがこの日の蒸留に使われるコガネセンガン 朝収穫したものが運ばれてくるそうです
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仕込み時期の真っただ中ということもあり、女性が10人以上で忙しそうに『芋のしっぽ切り』の作業中 コンベアで流れてくるコガネセンガンをひたすら洗い、両端と傷んだ部分を切って行くそう また、コガネセンガンは出来によっては窪みの部分が多く、その窪みを洗うのが大変だそうです
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このラインを通って 
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しっぽ切りされたサツマイモが流れていきます 
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これは使わない部分 このしっぽ切りしたいもがコンベアで流れていく風景はテキーラ村で見た原料のアガベをカットし、蒸留所の中に運んでいく感じとよく似ていました
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ここはボトリングのラインです このときは稼働してませんでしたが、ボトリングやラベリングの工程を見るのも楽しいですよね

ここまでばっちりと仕込み、蒸留工程を見せて頂き大変勉強になりました

このあと、佐多宗二商店のもう一つの顔といいますか、他の焼酎蔵では見ることが無いであろう、僕自身かなり興味大だった『刀スピリッツ』を生産するグラッパの蒸留器や現在試行中と云うオードヴィーの蒸留器、熟成庫を見せて頂きましたので、次回のブログではこちらをご紹介したいと思います お楽しみに

  







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先日、鹿児島県の喜入町に住む両親の元を久々に訪ねた際、僕の大好きな芋焼酎『不二才』をはじめ、ジャガトで隠れた人気の梅酒のオードヴィー?『刀 スピリッツ』など興味深いお酒をたくさんつくっている『佐多宗二商店』さんを訪ねることができましたので、その訪問記を何回かに分けて書いてみたいと思います

頴娃町(「えいちょう」と読みます)にある『佐多宗二商店』には親元の喜入町からはゴルフ場、キャンプ場なんかがある山の中の国道を抜け、茶畑、サツマイモ畑の続くのどかな一帯を抜けて車で一時間ほど

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途中頴娃町に差し掛かったあたりで芋の収穫をされている二人を見つけて声を掛けてみました 

栽培しているのはやはり焼酎造りに使う『コガネセンガン』とのこと 朝早く収穫して出荷するそうです ここは斜めに見事な開聞岳が見えていい眺めでした
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暫く行くとJR枕崎線の水成川という味のある無人駅に到着 

ここを目印にしていたので一安心し、酒蔵っぽいところを見つけて登って行きました 
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が、間違えていたみたいで蒸留所の入り口では無く別の建物に・・・

人影が見えたので挨拶してみるとその方が当日案内して頂く予定でした工場長の中原さんでした 

実は迷っても間に合うように相当早く出発、の割に迷わず着いたため予約時間より一時間以上早く到着したので「後で出直します」と伝えたのですが「今から案内します」とおっしゃっていただき、蒸留所入り口へ

・・・仕込み時期の超忙しい時間帯にたっぷりと案内して頂きました

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黒と白のモノトーンのかっこいい蒸留所の建物はうっかり撮り忘れ・・・これは通路です
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待合には古い蒸留器が飾られていました
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古い広告や撮り忘れましたが初めて海外に梅酒を輸出した蒸留所だそうで、その通関等の書類もありました

まずは大きなカメに水が流れる場所へ・・・
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これは仕込み水として使われるものと同じ水で地下から汲み上げているものだそうです 頂きましたが、飲み込んだ後で口にまったりと旨みの残る柔らかい美味しい水でした

で、蒸留所の中へ・・・まず入ったところは二次仕込みの場所
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一次仕込みでできたもろみ「酒母」に蒸した砕いたサツマイモを加えて発酵させるところ
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ぷつぷつと発酵して正に酵母が生きているのがよくわかりました 10日ほどここで発酵 櫂棒を呼ばれる棒を使って均一にしていくそう この甕は7日目ぐらいだそうです

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こちらは一次仕込みに使われる場所 
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壁は酵母などによって徐々に黒ずんでいき、その蔵の個性になっていくそう この場所も最初の数年は酒質が安定しなかったそうです 蔵というのは少しずつできあがっていくものなんですね
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酒母を仕込んでいる甕 酵母菌、仕込み水を入れ発酵がはじまると冷却機で温度管理するそう 

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こちらは別ラインの発酵タンク・・・だったと思います 一次発酵をしていた・・・と思います
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きれいに管理されたタンク 深くて覗きこむと結構怖いです
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ぷつぷついい勢いで発酵しています 少し温度を高めに管理してたのかな?じわっと汗ばんだ気がしました
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長いホースで芋を蒸したものを酒母の入ったタンクに流し込んでいます

このあといよいよ蒸留です 今回は発酵の仕込み部分の記事だけで結構長くなりましたのでここまで 

次回は蒸留、それと麹造り、芋の選別など、で、次は『佐多宗二商店』ならではのこだわりのグラッパやオードヴィーの蒸留器、樽熟の現場などをご紹介したいと思います 














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ブリュッセルを代表する銘柄の一つあるサンフーヤン醸造所の新しいラインナップ 『サンフーヤン グランクリュ』の御紹介です 女性オーナーであるドミニク女史イチオシの自信作ということ

サンフーヤンはこれまでもジャガトでは色々なボトルを扱ってきましたが、その中でも今回のこの『サンフーヤン グランクリュ』、かなりおすすめです

色はきれいなゴールド 甘酸っぱいフルーティなフレーバーと、ハーブティのような柔らかい香り 口当たりは優しいのですが柑橘のフレーバーの中に麦芽感もしっかりとあり、また蜂蜜の甘さの後でホップの苦みもしっかりと舌に残ります

フルーティなベルギービールがお好きな方、是非お試しください

¥1100

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