『余市』のご紹介が続いて、記事アップ遅くなりましたが今月初めには届いていた 『シングルカスク宮城峡2001』のご紹介
しっかりシェリーの宮城峡のシングルカスクです
ニッカの宮城峡は国産モルトウイスキーの中ではあまり馴染みのないものかもしれません 余市に続くニッカの蒸留所として操業、モルトウイスキーだけではなくカフェ式蒸留器による多彩な味わいのグレーンウイスキーの生産もしています
今回の『シングルカスク宮城峡2001』はノンピート麦芽を原料にしっかりとしたシェリー香を感じる飲み応えある仕上がりになっています
ニッカオフィシャルのテイスティングノートはこちら
『色 やや赤みがかかった琥珀色
香 り 熟した果実を思わせる、スイートでおだやかなシェリー香 アンズ、プラム フルーティでクリーミーな樽の熟成香
味わい ほのかに甘く、ややドライな口当たり 甘酸っぱく、ややビターなコク
余韻 軽快なフィニッシュ フルーティな戻り香』
僕の試飲の感想を・・・開栓してすぐにはスペイサイドのシェリー樽熟成のものに見られるゴムや硫黄、古い皮の香りを感じました この香りは苦手な方、結構いらっしゃいますが僕は常温でストレートで飲む場合なら、割と嗅いでいたい香り 懐かしさも個人的には感じます また開栓してすぐこういった香りは強く感じがちですが時間が経つとあまり感じなくなったりしますので、開栓したての頃と少し後では表情も変わってくると思います ただ、氷を入れたり水で割るとこの硫黄ぽさや渋みが前に出て飲みにくくなるタイプですね ストレートで飲むのが一番美味しく飲めると思います 少し前のマッカランにもよく言われていた香りで、シェリー樽の殺菌の際に出る香りだと言われていましたがどうなんでしょうか?ノンピートの分、よりシェリー香を感じるのかも 12年(13年弱)の熟成なのですが甘みのある熟成感があります 酸味のあるフルーツ系、カシスジャムぽい?の味わいと甘み、少し渋さも レーズン、クランベリーのドライフルーツなどの凝縮感、濃い色の蜂蜜にも似た苦さを含む甘さ ボディのしっかりしたシェリーカスクらしい要素たっぷりの甘さ、ビター両方味わえるいい仕上がりになっています
宮城峡のフローラルなハウススタイルも香りの奥に感じますが、全体的にやはりシェリーが支配している感じ、美味しいです
グラスに入れ、暫く経つとより蜂蜜とレーズンが強く香ります ボディしっかりのスペイ系モルトがお好きな方にはピッタリだと思います 早速お出ししたスペイモルト好きのお客様もかなり気に入られてその場でニッカのオンラインショップから注文されていました
国産ウイスキーのご紹介、特にニッカウイスキーのリミテッドのご紹介が続きましたが、どれも本当におすすめ 国産ウイスキーのポテンシャルの高さは特に近年強く感じます 相対的な意味も少し含みますが…
61%とハイプルーフですが、シェリーカスク好きの方、ジャパニーズウイスキーファンの方などなど、皆様是非お試しください ¥1500