BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

2015年06月



フィーリンの重要人物、ホセー・アントニオ・メンデスです

キューバのモダンなポップスである『フィーリン』、よくブラジル音楽史の中のボサノヴァと同じような位置で語られます 

ホセー・アントニオ・メンデスは、ブラジルで言えばアントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルトをあわせたような存在と言われていて、フィーリンという音楽の流れを生み出した偉大な存在 ブエナビスタソシアルクラブの流れでも注目を集めたオマーラ・ポルトゥオンドは、もともとそのフィーリンの女性歌手としてホセー・アントニオ・メンデスのグループで歌っていたそうです 

サルサやボレロなど情熱的なイメージのキューバ音楽と比べて内省的で静の魅力にあふれたフィーリン、特に『ホセー・アントニオ・メンデス』の弾き語りによる曲の数々はまさにジョアン・ジルベルトの一連の弾き語りのアルバム、ライブアルバムなどが大好きな方は絶対に気に入ると思います 

ジャガトでは初期のアルバム何枚かをかけることが多いのですが、正直音は悪いです でも、音の悪さが気にならない素敵な音楽だと思います 静かな時間帯にかけてます

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今月入荷の山羊乳チーズのご紹介 

ロドルフ・ル・ムニエ氏が熟成する『サント=モール・ド・トゥーレーヌ』

ロドルフ・ル・ムニエはMOF(フランス国家最高職人章)の栄誉に輝くフランスを代表するチーズ熟成士

ムニエ家のアトリエは、2つの乾燥室と温度・湿度を管理した7つのカーヴを持ち、チーズごとに400種類以上、個別の熟成を行なっています 熟成期間は約3週間 届いたのはまだ柔らかさの残る「1/2(ドゥミ)アフィネ」の状態 中心部の藁は、チーズの型くずれを防ぐためとチーズの呼吸を助けるため 黒い木炭粉をまぶすのは、チーズの熟成や保存によい環境を作るためのもの 

これからジャガトでも少しづつ熟成していきますのでその変化も楽しんで頂きたいと思います 

チーズA,Cにてお楽しみ下さい

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ようやく白桃が安定して出回る季節になりました 季節のおすすめメニューに掲載しています

メニュー掲載のカクテルは

・桃のカクテル (ラムベースのさっぱり甘いロングカクテル)

・桃のフローズンカクテル (白桃のカクテルをフローズンスタイルで)

・ベリーニ (白桃をピュレ状にしたものをスペインの辛口スパークリングワインと合わせて)

の3種になります

画像は『桃のフローズンカクテル』、特に人気の一品です

また、お酒をしっかり効かせた『桃のフルーツマティーニ』もおすすめですよ

今時期は熊本の白桃が多いですね 甘すぎずさっぱりみずみずしいタイプの桃

もう少し経つと香川県飯山町の特産品の白桃が入荷してきます 僕はこの飯山の桃が品種を問わず大好きなので、入荷を楽しみにしています 

もちろん、他の地域の桃の仕入れも直に店頭で見て美味しそうなのを選んでますのでおすすめです

季節外でもオーダーの多いベリーニなどはなるべくフレッシュ感のしっかりしたジュース、ピュレなどを使っておつくりしていますが、やはりこの時期の瑞々しい白桃をしっかり使ったカクテルが美味しいです!

それほど長くない桃の旬ですが、お楽しみ下さい




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ブリュードッグのフルーツを使ったダブルIPA「Hello My Name Is…」シリーズから

今回は柚子を使用したとのことで、「Hello My Name Is…」も「こんにちは」と日本語表示されてます 『ブリュードッグのセンスで柚子の繊細なフレーバーを最大限かつバランス良く引き出した、柑橘フレーバー満載のダブルIPAです USホップによるオレンジ、グレープフルーツ、ライムのアロマが柚子のフレーバーと絶妙に調和しています 味はモルト由来のキャラメル、ビスケットのバックボーンに超爽快なシトラスとビッグなマンダリンオレンジで、苦みは中程度 8.2%の度数がありながら極めて飲みやすいゴクゴク系のIPAです』とのこと

柚子を使ったipaというのは日本のクラフトビールで過去1、2度飲んだことがある気もします 個人的にも柚子の香りは大好きですし、ipaには最高に合う柑橘じゃないかと思っていますのでこの組み合わせは納得ですね 他の
「Hello My Name Is…」シリーズよりも好みなのは柚子好きだからか、日本人だからか、判りませんがかなりおすすめのダブルipaです 本数それほどないのでお早めに

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サヴォアのウォッシュ 『アベイ ド タミエ』

サヴォア地方ボージュ山塊、標高900mの所にひっそりとたたずむ1132年建立のタミエ修道院 このチーズは、ここの修道士達の食事として生まれ、今もなお修道士達の手で造られています

エピセアの木板の上で熟成され、モルジュ液と水で磨いて造られた中身はクリーミィでほのかにナッツの様な風味

「ルブロション・ド・サヴォア」の製法は、このチーズに由来すると言われています 牧草の生い茂るこの季節に無殺菌乳から造られる「タミエ」は、格別な味わいです

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『ブッシュ ド ルッセ』 パリ南部、フランス中央部のサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏でつくられるチーズ

山羊乳からつくられる数少ない白カビチーズです 山羊乳特有の臭いを強く感じることなくただ美味しく食べれるさっぱりとした白カビチーズ なので、シェーブル愛好家の方には物足りないかもしれませんが、チーズとしては非常に美味しく合わせるお酒も問わず楽しめるタイプ 程よい酸味が飲み気、食い気を増進するチーズです

どちらも盛り合わせA,Cでお楽しみ下さい





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ラベルもかっこいいusクラフトのビール達、このスティルウォーター・アーティザナル エールズもその一つ またただ印象的なラベルなだけでなく宗教観、哲学感のようなものを感じさせるものになっています 

このアズ フォローズもそんな雰囲気たっぷりのラベル 

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スティルウォーター・アーティザナル エールズはミッケラーやドゥ・ストライセ、ストーンと言った、クラフトビール界でその名を轟かせるブリュワリーと共同醸造を行ってきたブライアン氏によって2009年に立ち上げられ、登録数16,000を超えるレイトビアにおいて、立ち上げ当初より年間トップ100に4年連続で選出されたことで、世界中の脚光を浴びている醸造所です

ビール自体はベルジャン・ストロングゴールデンエールのスタイルでつくられ、フルボディでスパイシー、ホップの旨味も充分感じるポテンシャルの高い仕上がりです 

レイトビアも97ポイントの高評価 あと6本ほどのストックになります 興味のある方是非お試し下さい 

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最近はジャパニーズウイスキーに興味をお持ちの方がずいぶん増えてきまして、そういったお話をさせて頂くことも多くなりました 

デッドストックになっていたジャパニーズウイスキーを飲んで頂けるチャンスかも、と思ってますので暫くはストックからも面白いものを紹介していきたいと思います

で、何を持ってこようかと思ってたんですが、先日『富士山麓 シングルモルト18年』が、原酒不足のため終売という発表のあったキリンの富士御殿場蒸留所からかつてリリースされていたものを持ってきました 

今回ご紹介の『エバモア2002 21年』はキリン所有の富士御殿場蒸留所で蒸留されたモルト、グレーンを主体にスコッチモルト原酒を合わせたブレンデッドウイスキー 1999年が最初のヴィンテージで2005年まで7年だけリリースされました 「その年のベストブレンドウイスキー」というテーマでつくられた気合の入ったシリーズで評価も結構高かったイメージ いくつかのヴィンテージを扱い、個人的にも好きなブレンデッドウイスキーでしたが、こちらの『エバモア2002 21年』だけ、一本ストックしてましたので持ってきて昨日開栓しました
 
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2002は1979,1989年蒸留が主体の富士御殿場モルト原酒に77年主体の富士御殿場グレーン原酒+スコッチモルト原酒という組み合わせでつくられています

香りはメープルシロップ、バナナや完熟パイナップルの果実香にピートスモーク 複雑で豊かな香りがあります熟成感、モルティでバニラのフレーバー、柔らかい口当たりですがピートの存在もしっかりわかります 

1973年11月に操業を開始した御殿場蒸溜所 海抜620m、年平均気温12.3度という高原性の冷涼な気候の中、富士山の雪解け水が蒸溜所地下100mから井戸で汲み上げられ、仕込み水としてつかわれています

モルト、グレーンどちらもつくられ、また180リッターほどのバレルと呼ばれる小樽での熟成にこだわっています、これはサイズからバーボン樽だと思われます フォアローゼスとの関係などもありますのでこれらの熟成樽が使用されているのかもしれません 

大手酒造メーカーの蒸留所の割りにかなりマイナーな感もある御殿場蒸留所産ウイスキーですが、酒屋さんなどで割りと見る『富士山麓 樽熟50°』なども、香りも良く、50度詰めですがすっきりとした甘みが飲みやすい楽しめるウイスキーです ハイボールにもかなり合いますね

通常リリースの18年シングルモルトは終売になりましたが、オンラインのみかもしれませんがリミテッドも色々リリースされているようで、つい先日富士御殿場のシングルモルト17年、シングルグレーン25年の長熟スモールバッチがリリースされました 今後長熟などはこういったリミテッドエディションで色々とリリースしていくことが増えるのかもしれません こうやってスモールバッチやシングルカスクが色々リリースされると面白いと思いますし、また、エバモアシリーズのようなプレミアムブレンデッドも色々とリリースされればいいな、と思っています

『エバモア2002 21年』、是非お試し下さい     ¥1400





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5月半ばよりおすすめしてますので、もうお楽しみいただいた方も多いと思いますが今年も『すいかのカクテル』、季節メニューでおすすめしております

季節感無くなって久しい感じですが、すいかも僕が子供の頃は夏休みの定番おやつ!といったイメージでした 

ここ何年か、探せば一年中、そうでなくても冬場でも見かけるようになりましたね 

人気あるフルーツですし、仕入れれば年中お出しすることも多分可能なんでしょうが(これはすいかに限らずですが)、なるべく季節々々、一番美味しい時期、そして一番今!といった気分になる時期のちょい早め、ぐらいからのかんじでおすすめしたいな、と思っています  

シンプルにウォッカベースで、ゆるくミキサーにかけた果肉感のあるタイプに仕上げています ソルティドッグに使うフレークソルトをグラスの淵に半分だけおつけしていますので、塩あり、塩なしお好きな飲み方でお楽しみください

すいかの産地は時期によって変わりますが程よく糖度のあるものを探してお使いします 徐々に産地も北上してきますが、現在は熊本産など これから高知のものなどが増えてくると思います

男性女性問わず人気のカクテルです 9月ごろまでのおすすめになりますので、ぜひどうぞ

¥920 

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