BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

2015年07月

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ラ・トラッぺはオランダ唯一のトラピスト醸造所 トラピストビールといえばトラピスト会修道院によってつくられるビールのことで、、トラピスト会修道士の協会によって定められた規則を遵守することで、トラピストビールのロゴが入ったラベルと名称の使用が認められています

トラピストビールの呼称は1962年にベルギー貿易通商裁判所が承認し法的に保護されたもので、1997年には名前の乱用を防ぐため国際トラピスト会修道士協会(ITA)を設立し、基準を満たした商品にのみロゴが印刷されたラベルの使用を許可する取り決めをしています

その基準、規則とは・・・

ビールはトラピスト会修道院の手により生産するか、直接指導の元に行うものとする また修道院敷地内の設備によって醸造されなければならない 

醸造所、醸造銘柄の選択や商品展開は修道院内のコミュニティーにより決定されなければならない

ビール製造は収益事業ではなく、利益は修道院の運営や援助に使うものでなくてはならない

とのこと かなり厳格な基準の下、生産されているようです 

そして、この基準に沿わない時期が合ったラ・トラッぺも名称とロゴを取り消されたことがありました

1996年、ラ・トラッぺは高齢化と人手不足もあり民間業者と契約し製造スタッフを外部から迎え入れましたが、 修道士が製造に携わらなくなったため、名称とロゴの使用を取り消されたのです 民間業者との話し合いや国際トラピスト会修道士協会の合議の結果、コニングスホーヴェン修道院では修道士が毎日数時間、醸造に携わり指導しコントロールすることで合意し、2005年9月9日から再び正式にトラピストビールを名乗ることができるようになったとのことです

このビールはラ・トラッペ修道院の125周年を記念して醸造されたもの 『イシドール』とは修道院の最初の醸造家に由来するそうです

修道院で栽培されたホップを使いフルーティで程よいコクと苦味の余韻を楽しめる美味しいトラピストです


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イングランドのスモールバッチでつくられるIPAです 

アドナムス醸造所はロンドンから北東に向かった海岸線の町「サウスウォルド」の地に1872年に設立された古いブルワリーだそう 伝統的な英国スタイルのビールを生産しているそうですが、このイノベーションシリーズはその伝統にとどまらない試みを行い、スモールバッチで限定生産しているもの サイトを見るとかなり色々なタイプのビールをつくっているようです 

この『アドナムス イノベーションIPA』はアメリカンホップ「コロンバス」、英国の「ブーディカ」、オーストラリアの「スタイリアン・ゴールデイングス」3種のホップを絶妙に組み合わせたIPAになります

アメリカンクラフトのようにホップが効きすぎた感じは無く、程よいエールの感じはイギリスぽい仕上がりだと思います が、華やかな香りも強く、このあたりは最近好まれる系統のつくりですね 飲みよい、優しいIPAだと思います

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定番だった『ワイルドターキー12年』が終売になり、何年か経ちます ジャガトでも数本買い置きしていた12年ですがいよいよ無くなりそうですので、現在12年の代わりに販売されている『ワイルドターキー13年』をラインナップに加えました

12年終売の際に、原酒が足りないため・・・という理由が言われていましたが、替わりのものが13年?どういうことかな、と思ってました 改めてみると、この『ワイルドターキー13年』、12年が101プルーフ、50.5%だったのに対し、45、5%詰めでリリースされています なので、同じ量の原酒から多くのボトリングができます モルトウイスキーでもよくありますが43度詰めを40度詰めにして販売するだけでボトリング量はだいぶ増やせますし、コストダウンにもなります ワイルドターキーはただ単に12年を度数を下げてリリースするだけでなく、熟成年数を増やすことで単なるコストダウンではないことをアピールしたのかな?と思いましたがどうでしょうね?

有名すぎるバーボンウイスキー『ワイルドターキー』 個人的にも好きな銘柄 12年も勿論ですが、『ワイルドターキー レアブリード』というカスクタイプのものが好みでバーボン気分のときは飲むことが多いです 『ワイルドターキー レアブリード』はバーボン好きの方には是非試して頂きたい一本です

たまに出るリミテッドも素晴らしい出来のが多く、この間もマスターディスティラーのジミー・ラッセル勤続60周年を記念し、息子エディー・ラッセルが長期熟成原酒をブレンドしたという『ワイルドターキー ダイヤモンドアニバーサリー』がリリースされました

ジミー・ラッセルは2回ほどウイスキー関係のパーティで会ったことがあります 大柄でいかにもアメリカ南部の親父さん、といった気さくな感じ ワイルドターキーの、またバーボンウイスキーの超重要人物、であるジミー・ラッセルですが日本人のウイスキーラバーからの質問や色々に気さくに答えてくれていました 


『ワイルドターキー』はライ麦、大麦の割合が多いことが特徴でドライでスパイシーに仕上がっています 今回知ったのですが、熟成にはアリゲーターチャーのものを使っているそうです 『アードベッグ アリゲーター』で、ご存知の方も多いと思いますが、非常に強く焦がした樽材 香ばしいロースト香が原酒にしっかり入ります スパイシーさはここからの影響もあるのかも また、13年は熟成感からの洋梨フレーバー、バニラ香なども心地いい仕上がりになってます 

これまで、なんとなく愛着あった12年に拘ってきましたが、この『ワイルドターキー13年』、いいですね これからの定番になると思いますので、是非お試し下さい

¥1000

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スペイン、ピレネーの山岳地帯でつくられる羊乳のブルーチーズが入荷しました

「ピレネーの羊飼いのブルー」という意味のチーズ、『ベルジェー ブルー デ ピレネー』 急な傾斜と岩山を縫う幾筋もの水流をもつ山岳地帯、東西400kmにわたるピレネー山脈の雄大な自然のなかでつくられる、力強い山のブルーチーズです 

青かびは色濃く入っているわけではないのですが、口に含むと羊乳の甘いコクと青かびのしっかりしたシャープな味わいをしっかり楽しめます

チーズの盛り合わせAまたはCでどうぞ

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巨峰のカクテル、今年も季節メニューに加わっています

巨峰を使ったカクテルは個人的にも好きです というか、巨峰自体が好きなんでこの時期は家呑みでも良く巨峰
をあてにカヴァを飲んだりしてます

巨峰のカクテルは、毎年ジャガトの夏の定番になってますので飲んで頂いた方も多いと思います 

巨峰をオーダー毎に果皮ごとペストルでクラッシュしたフレッシュで美味しいおすすめカクテルを各種ご用意しています 

メニューに掲載してますのは、

巨峰のカクテル(ジン、巨峰、カシスを使ったロングカクテル)・・・・・・920

巨峰のエスプモーソ(巨峰を皮ごとクラッシュして、スパークリングワインで割ったもの)・・・・・・・・・・1030

巨峰のフローズンカクテル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1030

これ以外巨峰のフルーツマティーニなどもおすすめです また、ノンアルコールでもおつくりできます ご希望にあわせてお作りしますのでお申し付けくださいね


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デッドストック品です 2003年か2004年にリリースされたもので、イタリアのボトラー、ハイスピリッツによるボトリング 不定期ながら、割とアイラモルトのリリースの割合は大目かな?という印象です

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手書きのレトロ感のあるイラストが目に留まるラベル ラガブーリンとは明記されておらず、アイラの文字だけですが当時、酒屋、インポーター等の情報からラガヴーリンであると言われていました アイラウイスキーはボトラーズのものには蒸留所名を明記せず、ヒントやアナグラムのような言葉遊びで表示することが多いです

例えばラフロイグだと『laudable』『leap frog』など予想しやすい名前や水源地である『 kilbride』 などで、表示されたものを扱ったことがあります

契約条項などでこういうことになっているらしいですが、ヒントも無く今回ご紹介のボトルのように『・・・・of islay』的なネーミングのもの、『islay single malt』とはなっているものの銘柄名を独自につけているものもあって、まあ予想しながら飲むのは面白いんですがはっきり判らないのもなんとなくもやもやはしますね 定番になっている『フィンラガン』や『アイリーク』『スモークヘッド』単発だと『ピーツビースト』なんてのもありました

先日ご紹介した『Lg2』同様、若いラガヴーリンです オフィシャルの中で最もハウススタイルとしてリリースされているのが『ラガヴーリン16年』ですので、逆にオフィシャルにない若さの魅力が味わえるんじゃないかと思います 

テイスティングしました 

香りは甘い、ヨード、焚き火 はちみつ 味わいはあっさりめの蜂蜜に正露丸 とろっとした口当たりがあるので
フィニッシュも長め 確かにラガヴーリンのニュアンスがしっかり出ています 若い原酒ながらとろとろの蜂蜜の感じは正に僕の好きなラガヴーリン より薬品棚ぽい『Lg2』よりもラガヴーリンらしさは強い気がします ま、好みの味です ハイスピリッツのこの当時のボトルはいくつかストックがありますので時期をみて開栓していきたいと思います


¥1000

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ストックルームよりミッケラーの『ホップバーン ハイ』『ホップバーン ロウ』、持ってきました

同じホップ、同じ仕込による醸造ですが上面発酵、下面発酵と2種の発酵のスタイルでつくりわけされています

飲み比べして頂くのが一番の楽しみ方だとは思いますが、お好きな方、興味のある方だけでも全然楽しめると思います

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まずはこちら『ホップバーン ハイ』

上面発酵でホップの旨味のしっかりと活きた仕上がり アルコール度数10%、IBU300という苦味、旨味充分のホップがの魅力あふれる深いゴールド

柑橘とキャラメルを感じます また舌にしっかりと余韻を残すねっとりとした質感と華やかでトロピカルな味わいが心地いいです

ratebeer.comで98点の高評価

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こちらは下面発酵の『ホップバーン ロー』 

インペリアルピルス、という聞きなれないカテゴリに属するようです

『ホップバーン ハイ』と比べるとやはりすっきり感のある仕上がり

こちらもやはり10%のハイプルーフ 少しオレンジがかった色合いでホップを充分に感じます よりフルーツの要素がしっかり アプリコット、メロン、マンゴー、オレンジ・・・ 

こちらはratebeer.comで94点 ピルス系ではかなりの高評価です

下面発酵でここまでフルーツを感じるビールは珍しいんじゃないでしょうか?

どちらもおすすめ、なのでお一人で2種同時、もいいですし、お二人で2種同時に飲み比べ、なんかも楽しいんじゃないかと思います ホップを口から炎のように吹き出す2種のラベルを楽しみながら味わってみて下さい 

 










ミネアポリスのアフロ / ファンク系リイシューレーベルSECRET STASH、ここ近年現在進行形のアーティスト新譜もリリースしているようで、7インチでも出てるみたいですね

これは60年代から活動しているソウルシンガー、SONNY KNIGHT がファンクバンドTHE LAKERSと組んで活動しているファンクバンド かっこいいです

SECRET STASHのサイトによるとSONNY KNIGHT は60年代にデビュー、70年代はミネソタでファンクグループ、HAZEとして活動 80年代以降はトラックドライバーとして生活していたとのこと r&bシンガーに限らずよくある話ですが、ある程度の年齢になるとほんの一部のアーティスト以外はこういった別の道を選ぶようになりますね

熱いr&bマニアには知られていた彼とSECRET STASHの創設者でドラマーのエリック・フォスが組み、SONNY KNIGHT & THE LAKERS が結成 70年マナーの熱いレアファンクです funk45界隈のレアファンクがお好きな方にはたまらない仕上がり 
最近はこういった音的にも70年代の匂いがしっかりするグループ、結構いますがこのバンドはその中でもかなり気に入ってます 熱い、けどあんまり気負ってない感じが好きなのかな?バンドにも同じ空気感があって、詰め込みすぎてないのがいい感じです

レアファンク関連はリイシューのコンピ盤の出来が良いものが多すぎて、そればかり聞いてしまいがちなんですが、今進行形のこういったグループの音源も色々聴いてみなきゃな、と改めて思いました

 





 

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高評価のイタリアンクラフト IPA 『スペースマン IPA』 入荷しました

2010年、イタリア・ロンバルディア州で創業したクラフトブルワリーブリューフィストでつくられるビールです

ブリューフィストの基幹商品であるこちらの『スペースマン IPA』は、シトラ、コロンバス、シムコー3種のホップを使ったアメリカ西海岸スタイルのインディアン・ペールエールです ratebeerで96ポイントとかなりの高評価 エキゾティックフルーツ、シトラスの素晴らしいアロマにホップビターの間違いない IPAです



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先日ご紹介の『ストラスエデン』 The Lost Distillery Companyと同時に入荷していた『ガーストン』です

The Lost Distillery Companyとこのシリーズの成り立ちについては 前回記事をご覧ください


ガーストンは1796年〜1882年、1886年〜1914年まで稼働していた蒸溜所とのこと スコットランド本土の北端に位置していたとされ、農業などには向かないものの、それがかえって密造酒作りに最適で200以上の不認可の蒸溜(所)があったと記録されているそうです

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これを購入しようと思った理由はティスティングノートにあった 

「まるで古いクライヌリッシュを連想させる洋梨+塩のテイストがユニークな、北ハイランド沿岸スタイル 
たっぷりの洋梨とオイリーなスパイス、ジューシーなオレンジ、チョコレート、そしてスモーク感が口の中に張り付くように広がる フルーツシロップの甘い余韻がどんどん湧き上がってくる」というコメント

クライヌリッシュにあるような塩気とフルーツ、オイリーな口当たりは個人的に大好きなので興味を惹かれました

未飲ですが、楽しみです 今回6種輸入されていましたが、個人的な好み+当店のお客様の嗜好ということでこちらと『ストラスエデン』を購入 

どちらも楽しめる仕上がりだと思いますのでお試し下さい ¥1000

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かつて実在し現在は失われた蒸溜所=ロスト・ディスティラリーのウイスキーを現代に蘇らせることを目的に設立された、新鋭のインディペンデント・ボトラー、The Lost Distillery Companyのボトルが入荷してきました

ディアジオにいたScott WatsonとBrian Woodsで立ち上げたボトラーズ グラスゴー大学教授、Michael Mossによる当時の数々の文献の考証により、古の蒸溜所でつくられていた幻のウイスキーの味わいを再現しているそう

レプリカとして近年古いウイスキーを模したものがいくつもリリースされましたが、その多くは当時リリースされたボトルをオークションなどで入手し、成分分析などの科学的な手法を用いながら現在のウイスキー原酒でその味に近づけたものでした 

それらとは違い、こちらのシリーズは文献重視とはいえ、あくまでイメージ、想像により当時のウイスキーをブレンデッドモルトというやり方でつくりあげたものになります

ここまでの話で『なんか訳わからない胡散臭いウイスキーなのかな』と思われる方も、『ちょっとロマン、遊び心があって面白そうだな』と思われる方も、いらっしゃると思います 僕の場合も両方の気持ちが湧きましたが、遊び心というか怪しさも含めて興味がわきましたのでいくつか注文してみました

最近特に感じますが、来歴がはっきりわかるものや、データの細かく表示されたもの、そしてネット等で高評価や話題になったものなどに人気が集まることがこのごろ特に多いです  情報量の多い時代なので、それもいいことだだとは思うのですが、「失われた蒸留所の味わいを文献で再現してみた・・・」良くも悪くもとれますが、この感じ、個人的に惹かれます ウイスキー好きのスタッフであれこれイメージしながらブレンデッドモルトを仕上げていったとしたら、それはかなり楽しい作業なんじゃないでしょうか?この蒸留所の近くだから、仕込み水はこの蒸留所と同じはず、とかポットスチルの形状から仕上がりを想像したり、ピートレベルはこのぐらい、樽はこの辺、・・・面白そうですね やってみたくなります 

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長々とこのシリーズについての話になりましたが、ここからこのボトル『ストラスエデン』の話

インポーターの資料によると

『ストラスエデンは1829年から1926年までファイフで操業していました この蒸溜所はボンスローネ家による家族経営で、他者の経営参画を拒みその閉鎖までワンオーナー制を貫きました』とのこと

実際、余市蒸留所にあった竹鶴氏の遺品の中のスコットランド蒸留所のリストを撮影していたのですがその中に『ストラスエデン』をみつけることができました

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拡大すると見えますが84番に記されています 

味わい、テイスティングコメントですが

『フルボディで麦芽の甘さとハニージンジャー、そして微かな塩 逞しい東ハイランドスタイル
完熟果実やフルーツジャムの甘い香りが主体 比較的どっしりとした酒質で、温かいペッパーと塩っぽさがジンジャーやマディラケーキ、トフィーの甘さと複雑な味わいを構成している フィニッシュは長く、焼き菓子の桃とスモークが長く伸びる』 

飲んでみました 香りはスモークとドライなペッパー感があります 飲み込むと麦芽、甘いアプリコットネクター、しょっぱさとやはりスモーク そしてオイリーで香りから想像したよりフィニッシュは長い  煙いほどではないスモークが心地いいです  全体的にクラシックでスモーキーなハイランドモルトといった感じ 甘さとドライさの加減が僕の好きなバランスです 価格帯からみてもいい感じです 一献お試しいただければと思います

¥1000





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