BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

2015年09月

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実家の庭で育ったバナナが今日届きました

まだ青々とした状態で届きましたので、追熟してみようと思ってます 現在、店入り口ピアノの横のコートラックに吊ってます

鹿児島の母親から『庭のバナナがなったから送るから』というメールをもらって二日、スーパーにある一房分ぐらいが届くのかと思ってたのですが、まさかのサイズ!しかも、まだまだ青い状態でしたので急遽ロープで縛って吊ってお客様にも追熟の状態を見て頂こうということになりました

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実はあと二房分長かったらしいのですが、入る段ボールが見つからないとのことで仕方なしにこのサイズになったということ 庭にバナナ、でこんなに育つもんなんですね 鹿児島では普通のことなんでしょうか?

モンキーバナナのような可愛いサイズです 

ジャガトではバナナは20年来の人気カクテル『バナナシェイク』や『フローズンバナナダイキリ』、ノンアルコールの『ミックスジュース』などで年中お使いするフルーツ 

季節を問わないため、ブログに登場することがなかなかないフルーツですが安定した人気で、特にモルトなどのハードリカーなどを結構飲まれた方が締めに『バナナシェイク』というパターンは結構あります 

こんだけのバナナを追熟させるのは初めてなのでうまくいくか分かりませんが、この時期お越しの方は是非『うちの母親産バナナ』のカクテルなど召し上がってみてください

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少し前より徳島産のすだちが入荷しています

すだちの強いけど柔らかい酸味と香りは、レモンやライムなどとはまた違った風味をカクテルに加えてくれます 

ジャガトでは毎年この時期は、通常のレモン、ライムを使ったカクテルをすだちに変えたものをお勧めしております
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『すだちのジントニック』が一番の定番ですが、モスコミュールなど他のベースのロングカクテル、ダイキリ、ギムレット等のショート、またフローズンマルガリータやフローズンダイキリなどにしても美味しいですよ

個人的にも大好きな柑橘、暑い時期は素麺、うどんの出汁にたっぷり、刺身の醤油にもたっぷり、冷や奴にも焼き魚にも・・・と自宅でも高頻度で活躍します

ホワイトスピリッツどれと合わせても美味しく仕上がりますが、個人的にはジン、それからテキーラとの相性がかなりいい気がします

『すだちのジンリッキー』『すだちのダイキリ』『すだちのモスコミュール』『すだちのマルガリータ』・・・・ライム、レモンにない魅力がしっかり出たカクテルに仕上がります

レモン、ライム系のカクテルはどれも変更できますので、色々な『すだちのカクテル』、お楽しみください

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『猫飼好五十三疋』

連休最終日はお休みさせて頂きました 今回は日帰りで広島へ行ってきました

メインの目的は『浮世絵師 歌川国芳展』 広島県立美術館で開催中です

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幕末の画家、歌川国芳は斬新な構図やテーマ、幕府を揶揄した隠喩表現の作品などが強烈な印象の浮世絵師 トリックアート的なユーモアいっぱいの作品も多く、以前より作品集などは目にしていました

中でも、興味を惹かれるのが歌川国芳が無類の猫好きであったこと  猫を描いたもの、擬人化したものなど数多く猫の登場する作品が残されています 

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これは『かつお』という文字を猫の姿で表したもの 何匹いるか数えるのも楽しいです

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これはうちわに貼り付けるように描かれた絵だそうですが、表は猫が3匹 うちわを裏返すとそれが影になり、般若の顔になるという楽しい作品 『はんにゃあめん』という洒落っ気あるタイトル
国芳にはこういった遊び心ある作品がたくさんあって面白いです

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一瞬、猫いるの?と思いますがクリックして画像をアップにして着物の髑髏を良く見てください 猫がいっぱいです

ブログにアップしたもの全てが今回展示されていたわけではなく、今回は全体の展示の中で猫を描いた作品は少しでしたが、充分楽しめました

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国芳の描いた猫に愛着が湧くのは、その多くが白黒猫であることです 白黒猫が特に好きだったんでしょうか?描きやすかったからでしょうか? 

うちの末っ子、ジロが白黒のまさに国芳の絵から抜け出てきたような風貌なので、飼い出してからは特に国芳の作品に愛着が湧いていました

ちなみにこんなコです

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せっかくなので親バカで国芳を口実にジロを色々アップしてみました 

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どうでしょう、「国芳ねこ」ぽくないですか?後半、ジロの写真集みたいになりましたが、たまにはこんなのもありということでお願いします


ちなみに『浮世絵師 歌川国芳展』は10月18日まで開催中ですので興味ある方は是非!どうぞ












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『ヴェデット』の夏季限定IPAが入荷しました

爽やかな飲み心地のヴェデットの持ち味を生かした香りよいIPAに仕上がっています

「シトラス、花、草木を掛け合わせたようなアロマを出せるようホップを厳選 芳醇な香りが嗅覚を、グレープフルーツのまろやかな苦みや麦芽が生み出すキャラメルの甘味が味覚を、じわじわと刺激 最高の後味が楽しめます」インポーター資料より

デュベルのトリプルホップでも素晴らしいホップ使いを見せてくれたモルトガットのヴェデットでのIPA 間違いなく楽しめる仕上がりになっていると思います 

ちなみにヴェデットのキャラクターはシロクマですが、IPAのキャラクターはセイウチ どちらも北極で生活する大型哺乳類ですね ということは、次のアイテムはアザラシとかですかね?個人的には好きなホッキョクギツネとか可愛くていいんじゃないかな?と思いました

今のとこ少量入荷です 興味ある方は是非どうぞ

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少し前の記事パフュームしっかり 『グレンギリー1984 8年』 で、近々記事にしますと言っていた『サマローリ グレンギリー1967』です

結構前に開栓していてカウンターに長らく置いてましたが、久々にテイスティング 軽い気持ちで口に含んだんですが、めちゃめちゃ美味しく感じたので改めてブログでご紹介しようと思い、今回の記事になります

ナチュラルに効いているピートの香りが絶妙です ピーティ、スモーキー、オイリー、どれもが主張してるようで行き過ぎてないバランスで仕上がっています 

最近のヘビーピートを謳ったモルト、もちろん面白く美味しく飲めるものが多いのですが、極端な主張が若干しんどいときもあります そして、フルーティさを一押しで謳ったモルトにも、美味しいと思いつつ「僕が好きになったスコッチウイスキーて、こんな味だったっけ?」と思うこともしばしば・・・懐古的になってるだけかも知れませんが、ほどよいピート、ほどよいスモーク、枯れた熟成感、などが味わえるウイスキーに魅力を強く感じる身としてはこの『サマローリ グレンギリー1967』、改めていいモルトウイスキーだなあ、と思いました


グレンギリーは比較的蒸留所の少ないスコットランド東ハイランドにある蒸留所 1880年代には操業していたという話もあり、東ハイランド最古の蒸留所といわれています 

もともとピートの強いスタイルのウイスキーだったそうですが、確かに飲んだことのあるギリーのうち、60、70年代初期のものには強いピートを感じるものがたくさんありました 70年後半から90年代に入るまでごろに蒸留されたものに関してはこの間の記事に書いたようにパフュームを強く感じるものが多く、この特徴は2000年中ごろまで流通していた鹿のラベルのトールボトルなどにはっきりと現れていました サントリー所有後の90年代にも閉鎖時期がありましたが現在は48度詰めの12年ものなどのオフィシャルボトルがリリースされています ですが、大きな親会社の割りに地味な存在ですね

ボトリングしたサマローリは数多く素晴らしいボトルをリリースしているイタリアの古参ボトラーズ 2013年には総業45周年を迎えたそうでスコットランド以外では最古のボトラーズだということ 2000年頃までは創業者のシルヴァーノ・サマローリ氏が全ての業務をこなしていたそうで、この頃までのサマローリの樽選び、味わい、ラベルなどには確かに個人のセレクション、コレクションといった風合いが色濃く感じられた気がします が、最近も気になるリリースも多く、変わらず気になるボトラーズの一つです 

ジャガトでも、10年ほど前まではサマローリのボトルは数多く開栓してきました 90年以降は加水タイプのものをメインにリリース イタリアンボトラーの中では買いやすい価格帯だったと思います 

こちらは90年代にボトリングされたものだと思います 2000年より少し前、サマローリを買いあさったときの一本です

グレンギリーはシルヴァーノ・サマローリのお気に入り蒸留所だったようで、マイナー蒸留所の割りにサマローリでは多くボトリングされています

ジャガトでもこの開栓済みの『サマローリ グレンギリー1967』以外にストック中のものが2種

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『サマローリ グレンギリー 1966』
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『サマローリ グレンギリー1971』です
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どちらも楽しみなボトル 現在開栓するタイミング待ちです 興味もたれる方が多くいらっしゃいましたら開栓して一緒に楽しみたいですね 

『サマローリ グレンギリー1967』 ¥2000



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ドーナツ型のシェーブル 『クーロンヌ』 食べごろで入荷しています

「クーロンヌ」とは「王冠」という意味 このチーズがつくられる土地は13世紀中頃には、フランス国王の住居であるお城がありました 王冠のように真ん中に穴のあいたユニークな姿が印象的 表面には灰がまぶされています この灰がフレッシュな山羊チーズを雑菌から守り、熟成に必要なかび菌の繁殖を促します 熟成がすすむと黒い灰がうっすらグレーがかり、山羊ミルク特有の酸味も和らいだまろやかな味わいに変化し、旨味も凝縮していきます   盛り合わせにてお楽しみ下さい 


(説明等フェルミエさんhpよりお借りしています)

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カリフォルニア州ソノマ、35MAPLE STREET社が作るスモール・バッチ・バーボン・ウイスキー、『ビブ&タッカー 6年 スモールバッチ』 入荷しました

ボトルデザインも無骨でオールドボトルぽいアンティーク感のあるいい感じです 

新しい蒸留所によるクラフトバーボンは最近面白いものが少しづつ紹介されてきてますね ただ、まだ操業年数の若い蒸留所も多く、情報もそれほど無い状態 玉もあれば石もあるんでしょうが、まだ僕もよくわからない蒸留所も多く、探索中 そこが興味を惹かれる面白いところでもありますが・・・ 

やはり、意欲的な生産者のつくるウイスキー達には個人的にも興味大ですし、大手蒸留所のつくりわけによって多数の銘柄があった、ここ最近までのバーボンウイスキーの流れとはまた違う個性あふれるウイスキーを色々飲めると思うとこれからが非常に楽しみな分野です

ここ最近のクラフトバーボンの蒸留所の多くはバーボンウイスキーのメッカ、ケンタッキー州以外の地に造られていますが、これもカリフォルニア、ソノマ産 ワインの産地として知られている場所ですね 

ワインの産地ではぶどう、その他のフルーツを使ったブランデーなどの蒸留酒もつくられていることが多いのでそういった設備、技術を生かしての生産を行っているのかもしれません どうなんでしょう? 

インポーター資料では
『とうもろこし70%、ライ麦26%、大麦麦芽4%のマッシュビル 連続式蒸留器と旧式のポット・スティルで二度蒸留され、アメリカン・ホワイト・オーク・バレルで最低6年(平均7.5年)熟成とのこと』

テイスティングノートは

『ヴァニラ、刈り取られたばかりの芝生、革表紙の本のアロマのノーズに始まり、ヴァニラ・ビーンズ、カラメル、乾燥アプリコットの甘いフルーツのノートが支配し、栗と焼いたとうもろこしを微かに感じて複雑なフィニッシュが長く続く  TASTING PANEL MAGAZINE 96ポイント』

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実際、先日開栓しましたが『年数以上の熟成感とフルーティで厚みのある甘さが心地いい、いいバーボンでした
とげとげしい感じの無いスムースなのど越しでもちろんストレートで、またロックスタイルでも弱くならないコシのある仕上がりです 少しオイリーなところも好みです バーボンカスクのモルトウイスキーがお好きな方にもおすすめですよ 

¥1100 



ブラジリアン女性ボーカルの中でも特に好きな一人マリア・ベターニアが2003年から2004年にかけて録音した、詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスの作品集の中から

『シェガ デ サウダージ 』、『フェリシダージ』『おいしい水』 『イパネマの娘』 『ビリンバウ』・・・

ボサノバの超名曲を数々生み出したヴィニシウス・ヂ・モライス、自身や他のアーティストとのコラボレーションのアルバムも沢山出ていますし、好きなものがたくさんあります また様々なアーティストが彼の作品集をリリースしていますね フレンチボッサの誕生にもかなりの影響を与えているということ

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このトッキーニョとのアルバムはブラジル音楽聴き始めの頃、完全ジャケ買いしたもの 内容も最高で特に歌詞の素晴らしいものが多いです

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エレンコレーベルのデザインが好きでこのオデッチ・ララとのアルバムはLPを渋谷で探しまくったのを思い出します・・・ちなみにこのアルバムはエレンコレーベルとしての初作品とのこと 

マリア・ベターニアはあのカエターノ・ヴェローゾの妹 ボサノバ第一世代ではないですが、MPBの重要シンガー、70年代以降もいいアルバムが出てますし、オマーラ・ポルトゥオンドとのコラボのアルバムもすごく気に入ってまして、よくかけてます

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どちらも好きなアーティスト、で今回はこちらの曲にしますが、ヴィニシウス・ヂ・モライスのヘタウマボーカルも味があって大好きで、よくかけてますので、そのうちこのブログでもご紹介したいと思っています

 

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ストックルームから少し前持ってきていたボトル レアモルトシリーズのクオリティの高さ、といったことをお客様と話してた中で持ってきました で、先日開栓

『ミルバーン 25年 1975 レアモルト』になります

先に味の感想から・・・

予想以上に素晴らしい仕上がりです いいですね  ほとんど飲んだ記憶の無いミルバーン マイナー蒸留所によくあるあるコシの無い仕上がりかと思いましたがオイリーなフルボディ  またいい感じのピートスモークとレアモルトならではの過不足なくまとまった感じが素晴らしいですね 柑橘ぽいニュアンスとスモーク、チョコ、スパイスなど・・・オイリーな飲み心地なのでフィニッシュも長く、また甘さの質も個人的にはすごく好きなバランスでした

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購入は2000年から2001年ぐらいだったと思います マイナー蒸留所のレアモルトを買っておこう、と思った時期があってその中で特に思いいれもなく購入 正直、その頃、レアモルトシリーズは結構出回っていてまあポートエレンとかブローラも普通に買えましたし、マイナー蒸留所のハウススタイルを知るほぼオフィシャルボトル、といった扱いで重宝はしていましたが・・・ ただ、シングルカスクではない、ボトラーズボトルというわけでもない、ラベルが同じ感じすぎて当時の状況だとあまり興味を惹いてもらえない、そんな感じであまり選んで頂く方も少なかった気がします カリラもブローラもローズバンクも結構試飲でサービスしたりしてました   

色々購入したレアモルトシリーズ、何本かずつ開栓しているのですが先日『グレンダラン』が開きまして、現在開栓中のものはこの『ミルバーン』、『グレナリーローヤル』、そして『ポートエレン』になります そういえばかつて開栓した色々の中では『モートラック』『ローズバンク』『ロイヤルロッホナガー』『グレンオード』などは決まってオーダー頂くかたがいらっしゃったなあ、と思い出しました

いくつかストックあるので、時期みながら開けていきたいと思いますが、改めて70年代蒸留、また一昔前のモルトウイスキーのポテンシャルを実感しました マイナー蒸留所で特に人気も無かったミルバーンを今、こんなに美味しく感動して飲む意味を少し考えてしまいました・・・

ちなみに1985年に閉鎖、現在は跡地がパブ、ステーキハウスになっているそう ちょっと調べてみましたが、ビーフィーターレストランというのがそれになるんでしょうか?結構なチェーン店みたいで店舗もたくさんあります(海外にも)そのネス湖畔店ということらしいです ジンのビーフィーターと関係あるんでしょうかね? サイトも充実していてなかなか美味しそうでした 機会があれば行ってみたいですね

クラシックで普通に美味い長熟モルト 是非飲んで頂きたいと思います 

¥2000





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