BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

2016年02月

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先月ご紹介した『プレアリスipa』と同じブルワリーでつくられるブロンドエール

もともと趣味でビール作りを始めた男性二人の醸造所 2010年にコンテストで優勝、2011年より醸造所として稼動とのことです 

ブルワリーの名前はフライング・ホース醸造所(Vliegende Paard) ラベルにも2頭の馬と天使の羽のようなデザインがあります

ハーブの香りときれのいいホップの苦味が心地いい一本です ベルジャンブロンド好きの方はもちろんアメリカンipa好きの方にもおすすめしたいですね

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ジャガトでも人気のあるマルティニークラムですが中でも気に入って頂くことが多いのがこのJMラム 

これまでヴィンテージもの含め、色々とご紹介してきました 

今回ご紹介のJMラムはこちら、蒸留所創設160周年を記念しリリースされた『JMラム キュベ・デュ・フォンダトゥール』です 結構前のストック品、開栓しました

現在流通している『J.M キュヴェ 1845』は97年と2002年の原酒をブレンドしてつくられているそう こちらも同等のスペックだと思われますが、ファーストリリースに近いものほどいいキュベが使われている気がするのは僕だけでしょうか?

ボトルに1845年と記されていますがこれはJMが、砂糖の精製工場からラムの蒸留所へと変えられた年だそう

200リットルのオークバレルでの10年熟成です きれいなデキャンタボトルに瓶詰めされており、いいキュベを使った蒸留所おすすめの一本だと思われます ビンテージは90年代半ばのものだろうとの事 樽香が強すぎないため、『JMラム キュベ・デュ・フォンダトゥール』は他のヴィンテージラムと比べると素直なサトウキビの美味しさが味わえる仕上がりになっています とろっとした口当たりも好みの方が多いんじゃないでしょうか?

ちなみにJMはマルティニーク島で唯一、原料のさとうきびを全て自社畑でまかなっている蒸留所で自社畑が周辺にあるために収穫後一時間以内に破砕が完了するそう フレッシュな状態のジュースでのラム造りを行っています 

熟成感と良質のさとうきびからの旨味、マルティニークの美味さを実感できるラムです  ¥1250


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オレゴンの醸造所、ワージーでつくられるインペリアルIPA オレゴン産の8種類のホップ(ナゲット、センテニアル、クリスタル、メリディアン、ホライズン、カスケード、サンティアム、スターリング)を使用しドライホッピングしてつくられています

IBUは85としっかりホップを感じる仕上がりです 穏やかな柑橘系の香りから、しっかりとした苦味と後に残る甘味のバランスが絶妙です

地元のホップだけで8種類というのは贅沢ですね オレゴンはホップの生産量、全米第二位で 全米のホップ供給量の17%がオレゴン産だそうです 品質も良く、また栽培の歴史も長いそう 

オレゴンにはいいクラフトビアがたくさんある印象ですが、それもホップ栽培が根付いているからかもしれませんね 



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『金柑のジントニック』のご紹介



『たまたま』と呼ばれる宮崎産の完熟金柑、この時期、スーパーなんかで見かけるとよく買います ジントニックにしたり、ジン、ラムなんかをを飲みながら丸ごとかじったりするのが好きですね 
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『たまたま』は温室栽培で、開花結実から210日以上を経過、糖度16度以上、サイズL以上の大きさの品質基準を設定、樹上で金柑を完熟させる事により、甘さのある美味しい金柑に仕上がるそうです

『金柑のジントニック』は、この『たまたま』をすりつぶして皮ごとグラスに香りを移し、ジントニックに仕上げています
薄く小さい種を取るのが少し厄介・・・除け忘れでうっかり入ってることもあるかもしれません・・・

金柑はやはり皮の甘酸っぱい感じが旨さの真骨頂だと思いますので、『金柑のジントニック』はピックを添えてサーブします 是非金柑をかじりながらのジントニックを楽しんでください

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フランスとスイスの国境に接する黄金の山(モンドール)の名を冠したウォッシュチーズ、「モン・ドール」

ジャガトでも毎シーズン、これを目当てに来ていただく方も年々増えてきてます 

先日まではフランス側でつくられるモンドールをいくつかご紹介してきました

今回は今シーズン初入荷のスイスのモンドール、『ヴァシュラン モンドール』です

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スイス産がフランス産と異なる点は、殺菌乳を使用していることと、洗う回数が多く、表皮はよりオレンジ色に、エピセアの香りもより濃密に感じられます 

こちらの『ヴァシュラン モンドール』をつくるペルラン社はジュラ山脈、ジュー谷の生産者の中でも一番人気を誇る
造り手だそう 熟成した濃厚な味わいとカスタードのようなねっとりとした舌触りの最高のモンドールです

盛り合わせA、Cにてお楽しみ下さい

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イタリアのロンバルディア州にあるヴァルテッリーナ渓谷で作られているヴァルテッリーナ・カゼーラです レオナルド・ダ・ヴィンチはこの渓谷を「ワインよりもミルクを産する地」と称したそうです 放牧で育てられる牛や山羊でチーズ作りが行われます 7世紀まで遡ることができる伝統あるチーズです

もちっとした弾力のある食べ応え、ミルクの旨みがギュッと濃縮されたようなコクがあります 土地の伝統種の牛「ブルーナ・アルピーナ」の部分脱脂乳のみを用いてつくられているそう 

冬の間は干し草を食べて作った牛のミルクから、そして春や秋は牧草を食べて作られたミルクから生産されるそうで、季節によってミルクの味も違うそう やはり干し草より牧草を食べて作ったチーズの方が味が良いそうですが、今回入荷のものがどちらかはわかりません 一度食べ比べてみたいですね

こういった素朴なハードタイプの山のチーズはイタリアでは多く作られていて美味しいものが多いのですが、強烈な個性を持ったタイプではないので、ジャガトの盛り合わせで注目して頂けることは少ないです ですが、優しいミルクの味わいと熟成感はお酒、ドリンクを選ばず美味しく頂けますし、おすすめのものも多いので是非楽しんで頂きたいと思います

盛り合わせA,B,Cどれにも入れることが可能です

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最近注目度の高いブルワリー、アルヴィンヌ醸造所のセッションエール、『マッドトム』のご紹介

セッションエールは、ここ2,3年つくるブルワリーの増えた感のあるタイプのビール 既存のビアスタイルの特徴を保ちつつ、度数を下げ飲みやすくしたビール、というのがセッションエールの説明とした良く使う言い方です

なんとなく日本でも定着してきた気もするipaスタイルのビールですが、度数が10%程度のものも多く、またここ近年はホップの強さ、個性の強さを強調したビール作りを競いあうような傾向もあり、美味しい!けどきつい、飲み疲れる・・・といった印象の残るビールも割とありました ま、でも美味しいし楽しいビールが多くていいな、と思ってたんですが最近それに対してこういったセッションエールというのも出て、しっかりホップ、ビールの個性はあるけど飲み飽きしないタイプが増えつつあります

確かに一般のピルスナーぐらいの度数のものが多いので、クラフト系に飲みなれてない方にもおすすめしやすいですし、また度数の低い分、しっかりとビール自身の味を把握できるので、そういった楽しみもありますね

この『マッドトム』もそういったセッションエールの流れで、度数は4.5% ですが、ホップの香りもしっかり楽しめる仕上がりです ハードなipaの気分じゃないけど、ピルスナーなどでは物足りないときの選択としておすすめですよ



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『超熟成ブルー』、という名前の響きだけで「美味しそう!食べたい!」とシズル感を誘う青かびチーズ入荷しました

札幌市と江別市のちょうど境目にある小林牧場でつくられます 60日間熟成を経て生地にはしっかりと青かびが入っています 

新札幌乳業のつくるオリジナルブランド「小林牧場物語」シリーズは、小林牧場でつくられた生乳だけを使って作られたシリーズです 小林牧場では、牛を鎖で繋がないフリーストールというスタイルで牛を育てています

季節に左右されない豊富な乳成分が特徴だそうで、一般的な牛乳が脂肪分3.8%程度なのに対し、小林牧場の牛乳は約4%(年平均)と高く、また、チーズづくりに重要な質のいい乳タンパクを多く含み、さらに乳糖などの無脂乳固形分とのバランスも絶妙

美味しいミルクからつくられる熟成感のあるブルー、お酒に合うのは当然ですね 甘口のカクテルにも合いそうですし、もちろん熟成したブラウンスピリッツとの相性もばっちりだと思います マルティニークラムやシェリーカスクのハイランドモルトなどと合わせていかがでしょうか?

盛り合わせA.Cにてサーブさせて頂いています

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ベルギー修道院ビールの中で一番古いルーツを持つと言われているビール『アフリゲム』です

現在はハイネケングループの一員のため、入手しやすく高品質なビールとなっています

以下はメーカーサイトより

『アフリゲムの起源は、戦争で傷つき生き残った6人の騎士達が、ゲントのサンピエトロ寺院の司祭の教えにより修道士になったのが始まりです 彼らは故郷のアフリゲム村に戻り、1074年に念願であった修道院の建設を始めました その設立当初からのビール醸造の伝統を受け継ぎ、アフリゲムはトラピストビールも含め、現存するベルギーの修道院ビールの中で最も歴史のあるビールです』

とのこと ベルギーでは飲まなかった、というか見かけた記憶も無いのですが、5年ほど前にパリのカフェでドラフトを置いてる店が何件かあって飲んだ記憶があります ハイネケングループということでマーケティングも積極的なんでしょうか?  ここ数年もシェアがどんどんのびているそう 大手グループの傘下ということで今後メジャー銘柄に日本でもなっていくかもしれませんね

1074年にビールの醸造が行われていたのが間違えでないのなら、1000年ほど前の話になります もちろん現在のアフリゲムとは味もつくりも違うでしょうが、すごい歴史ですね

味わいは上質なブロンドエール トロピカルフルーツやバナナっぽさのあるフレーバーと麦芽感、飲みやすくエールになれてない方にもおすすめできる仕上がりです

 

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北海道虻田郡喜茂別町にあるチーズ工房タカラの冬季限定商品です 薪丸太をイメージしてつくられているので商品名は「マルタ」 寒い時期の濃厚で甘味の増す牛乳でつくられるチーズです 熟成庫の中で風の当たる強さや場所をかえつつ4週間かけて熟成させます 程よくしまった生地は旨味が凝縮されています軽めの赤ワインや樽を効かせた白ワインを合わせるのがおすすめです (フェルミエhpより)

ぱっと見、シェーブルかな?と思ってしまうような見た目 サントモールに良く似ています 灰をまぶしてしっかりと熟成することで牛のミルク?と思ってしまうようなより複雑な味わいが生まれていて面白いです 食べやすいのですが個性もしっかり味わえますので盛り合わせ、ABCどれにもお添え使用と思っています

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ちなみにパッケージはこんな感じ 可愛らしいですね タカラさんのチーズは初めて扱います タイムをまぶしたものも美味しそう そのうち仕入れようと思っています

 

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