BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

2017年03月

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『カリスト I 110° P.1.2’ 1846.4” 9年 2007』

最近リリースが始まったボトラーズ、スコッチユニバースのボトリングになります

スコッチユニバースのこのシリーズはボトルに蒸留所名を表記しない、というボトラーズによくあるスタイルをとっていますが、ボトル名の後に続く座標軸のような数字列にそれぞれ意味があり、蒸留所名だけでなく、原酒のデータもこれで分かるようになっています 暗号の解読みたいで結構面白いです

この『カリスト I 110° P.1.2’ 1846.4” 9年 2007』で説明しますと、カリストは衛星の名前、ここは星の名前が付くこともあります ちなみにカリストは木星の4つのガリレオ衛星の一つだそう

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次の I はバッチ1の事だと思います 110° は熟成月数 110か月なので9年と2か月ですね  
P.1.2’のPはピーテッドタイプ、アンピーテッドの場合はU、ライトピートはLP、ヘビーピートHP
次の1はバーボンカスクで2だとシェリーカスクだそうです そのあとの2は何回目のフィルかということ、なのでこのカリストはセカンドフィルですね 次の1846は創業年で、次の4という数字は地域ごとにつけられた数字でアイラを意味するそう 1はハイランド 2はスペイサイド 3はローランド
5はアイランドだそうです 面白いですね

これで、ほぼ100%蒸留所名が分かる仕組みになっています で、このカリストはカリラだということが分かりますね 蒸留所を明記しない契約でもこの方法ならほぼ正解を突き止めるのが可能ですし、数字列、というのもなんとなく暗号ぽくてかっこいい気がします

なので、今回買ったのはこのカリストだけですが他のリリースのものも自分にクイズ、といった感じで解読したりしてみました


カリラのボトラーズリリースは最近ほんと少ないですね 蒸留所の方針で樽を自社で確保してるとか原酒不足とかいろいろ聞きますが、一昔前はアイラの中でも比較的ボトラーズのバリエーションが多く、コスパのいい蒸留所のイメージがあったので時代が変わったんだな、と感じます

インポーター資料より

『蒸留年 2007 ボトリング年 2016
カスクタイプ…バーボンホグスヘッド
香り…力強いピート感、洋梨コンポート、石炭、バニラ香
味…ピートスモーク、スモークベーコン、キャラメルプリン、シトラス、タイム
フィニッシュ…とても長いピートのドライ感、蜂蜜の香り
色…パステルゴールド』

短熟バーボンのカリラらしいスパイシーでピーティな味わいなんじゃないかな、と思います

少し前ご紹介の『CAOL ILA 1993 21年 シェリーバット #11144 SHINANOYA FOR BAR CAOL ILA』は、長熟シェリーで、こちらもおすすめですが、『カリスト』は短熟、バーボンカスクということで、方向性としては真逆のようなつくりになっています 飲み比べてカリラの多様性の中の二つを感じていただくのも面白いかな、と思います ハーフショットでのテイスティングもぜひどうぞ

¥1100



 






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昨年11月にリリースされて、あっという間にどこのショップからも消えた気がする『ブラックニッカ ブレンダーズスピリット』、12000ケース、14万本ちょい、という結構な数のリリースなんで、そのうち買おうと思ってたら無くなっていて、で、結構評価もよかったので買っとけばなー、と思っていたウイスキー

今回、別のバッチではなく、最初のボトリングの2回目の出荷らしいです 小分けに出荷するように最初から計画されてたんでしょうかね 

ニッカの資料によると・・・

『ブラックニッカ ブレンダーズスピリット』は、初代「ブラックニッカ」が発売された1956年に余市蒸溜所で蒸溜されたモルト原酒や、1999年以前に西宮工場に設置されていたカフェ式蒸溜機で蒸溜されたカフェグレーンを一部使用するなど、「ブラックニッカ」ブランドの60年の歴史を堪能できる味わいに仕上げました チョコレートのような甘い香りと、心地よいピート香に加え、長期熟成原酒ならではの円熟味とまろやかな味わいが特長で、初代マスターブレンダーの竹鶴政孝から始まり、60年の歳月をかけて、その時代のブレンダー達が脈々と築き上げてきたおいしさの集大成とも言える商品です パッケージは、ロイヤルブルーのスクエアボトルにフロスト加工を施し、ラベル中央には「ブラックニッカ」ブランドの象徴である「キング・オブ・ブレンダーズ」を配置しました

ということ、価格からして『初代「ブラックニッカ」が発売された1956年に余市蒸溜所で蒸溜されたモルト原酒や、1999年以前に西宮工場に設置されていたカフェ式蒸溜機で蒸溜されたカフェグレーン』、というのはかなりの少量でしょうが、それでもそんな歴史的な原酒が少しでも入ってると思うとテンション上がりますね 

飲んでみました 余市由来がはっきりわかるピート香、とボディの厚みがあります オイリーでシェリー感、蜂蜜、チョコ、スモーク、若い原酒が主体だと思いますが、熟成感も感じますし、ニッカの、余市モルトのいい特徴、カフェグレーン由来のこくのあるグレーンの味わいがよく出て、いいブレンドウイスキーだと思います コスパもいいし、もちろんジャガトでも置きますが、家呑み用にもおすすめですので、ぜひお試しください ¥800  

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久々に仕入れました 『テット・ド・モワンヌ』

スイス、ベルンのハードチーズです 円柱で届きまして、画像のように専用の“削り器”「ジロール」で削ります くるくるとハンドルを回転させると、まるで花びらのように削ることができます

ジロール、『テット・ド・モワンヌ』を扱いたいために購入しました これで、うすーく削るとふわふわした食感の中に、チーズの旨味がぎゅっと詰まっていて、おつまみにぴったりなんです

盛り合わせ、A BC、どれでもサーブできます が、人気のチーズなのでお早めにどうぞ

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1500年頃にリエージュの町にあったバルブ・ドール醸造所が造っていたビールをヴェルハーゲ醸造所が復活させました

ヴェルハーゲ醸造所はドゥシャス・ド・ブルゴーニュが有名銘柄、ジャガトでも何度か仕入れたことがあります 

こちらの『バルブ ノワール』は、9%の濃い黒色のビール スタウトぽいロースト香、苦みとベルジャンエールの酸味、甘みとが味わえる深い味わいのエールです 濃いのですが、ガス圧も割とありますので、飲みやすさも感じます

1500年頃のビールの味に近いんでしょうか?レシピの忠実な再現がされているのかどうか分かりませんが500年以上前に飲まれていたビール、と思うと感慨深いですね 

少し肌寒いぐらいの今時期が美味しい気がします ぜひどうぞ  

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『チンザノ ベルモット ロッソ 1757』です

創業者兄弟ジョパンニ、カルロが1757年トリノで創業したことにちなんだ製品名で、当時の伝統的な製法で少量生産されています 

チンザノといえばイタリアのというより世界中のベルモットの中でも抜群の知名度と売れ行きがあるんじゃないかと思います ベルモットの代名詞的にチンザノをオーダーされる方も結構いらっしゃいますね

実際、バランスよく飲みやすくライトテイストないいベルモットだと思います ただ、飲みやすい分、ビター感、ハーブ感の強さでは少量生産の他のベルモットと比べると物足りない感があったのも事実 ジャガトでもビター感の強いものを探されている方にはカルパノやイザギレ、ロタン、その他しっかりハーブの香りの強さ、複雑さを感じるものをおすすめすることが多いです

で、今回の『チンザノ ベルモット ロッソ 1757』ですが、そういったコクのあるハーブ感の強いベルモットを強く意識したつくり 創業当時の製法で、と詠われていますが確かにこういった濃いハーブ感のものが元々のベルモットの持つ味わいだったんだろうな、と思います ハーブの香りをしっかり楽しめつつ、すっと入っていくきれいな感じはチンザノぽいな、とは思いますが、味わいしっかりのいいベルモット 

もともと「自家用酒」として各家庭でつくられてきた「ベルモット」を、いち早く製品化した先駆者として知られている創業者のジョヴァンニ ジャコモ チンザノですが、単に漬け込み酒のようなつくりかただったであろうベルモットを蒸留や再蒸留、素材ごとの浸漬など洗練された製法で製品化していきます それらや時代のライト指向のな流れが今のチンザノの味わいになっているんじゃないかと思います 

大手のアプローチでより狭めのマーケットへのリミテッドエディションというのも最近色々なお酒の分野で増えてきていて、クラフト系の作り手が増えてきてまた、よりディープな探求心のあるカスタマーが増えているんだろうと思いますが、嬉しい相乗効果だと思っています 大手ならではのコスパの良さや実験的な部分というのは、いい結果のことも多く、この『チンザノ ベルモット ロッソ 1757』もクオリティの高いいいベルモットに仕上がっています 

クラシックなカクテル、マンハッタンやネグローニ、もちろんロックなんかでもおすすめです

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ブルゴーニュのワインボトルのようなきれいなボトルに繊細な風景画が描かれた、あまりバーボンらしくない見た目ですね 以前は8年と明記されていましたが現在はノンヴィンテージ ですが、仕上がりに大きな違いはみられません 原酒はまあ、多分ヘブンヒルだと思います


44度詰め、小麦、とうもろこし、ライ麦によってつくられた飲み易く、香りのいいバーボンです 渋みの無いメロウな風味は物足りなく思う方もいるかもしれませんが軽いわけではなく、また余韻に残るバニラの甘みもいい感じです 44度というのは珍しい度数設定ですが、何かこだわりの理由があるんでしょうか?


ラベルはWilliam Nagleという人物による風景画でおそらくコーナークリークと呼ばれる場所なんでしょう せっかくなんでWilliam Nagleという人の作品を他にも見てみようと検索してみましたが何も情報が出てこず・・・コーナークリークのサイトも見てみましたがこちらも作家だけでなく酒に関することもあまり詳しくは紹介されていませんでした

バーボン、ブレンデッドスコッチなどにはよくあるんですが、オフィシャルサイトがあればまだいいほうで、ネット上にほぼ情報が無いことがあります まあ、データを飲むわけではないんですが、初見のお酒、変わった銘柄を飲む、ご紹介するときに何かお酒の成り立ちやエピソードがあれば、興味を持ってもらうきっかけ、美味しく感じる一つのエッセンスになるような気がするんですけどね 

個人的にもラベルデザインやそのお酒のバックボーンに興味が湧くほうなので、そういったことが調べれば調べるほど出てくると面白いし、そのお酒に愛着も湧きます

先日ご紹介の『レキシントン バーボン』なんかはその典型で、ただ地名からとられたネーミングかと思いきや・・・という面白いエピソードたっぷりのラベルデザインでした なので、おすすめする機会も増えてますね

なんか、コーナークリークが面白くないお酒、のような流れになりましたが、品良く美味しいそしてコスパの良さも感じるいいバーボンです ぜひ、試して頂きたいと思います ¥800





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ブリュードッグの美味しいIPAが入荷しました 

エルビスジュース グレープフルーツIPAは、5種のホップとグレープフルーツピール(皮)でつくられるシトラス感の強いIPA

インポーターのテイスティングコメント

『香りはグレープフルーツ、タンジェリンオレンジにキャラメル 味わいはホップ由来のフローラルで松脂のような苦味を、爽快なグレープフルーツのシトラスフレーバーが包み込んでいます 苦みはミディアムで、アフターに現れるホップビターが切れ上がりを良くし、6.5%ながらグビグビと飲めてしまいます
今までのブリュードッグのIPAとは一線を画すフルーティでジューシーなこのグレープフルーツIPAは、創業者のジェームズ・ワットも「ビールファンへの挑戦」と表すほどです 是非、ブリュードッグの新たなIPAをお楽しみください』

個人的に柑橘ピール、特にグレープフルーツのピールの入ったIPAは大好きです こちらも自宅でも飲んでますが暑い日にぴったりの爽快なフルーツ&ホップでおすすめです

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