1074-2北海道中標津、どこまでも続く緑の草原の中にある三友牧場。三友由美子さんがチーズの製造に携わるようになって十年が経ちます。始めたきっかけは、サヴォワの小さな工房で出会ったルブロションでした。造るチーズは放牧の特製を生かしたハードタイプとルブロションのタイプと決めてのスタートでした。しかし牛の種類も牧草も異なり、環境がまったく違うところでフランスと同じチーズは出来ないことはすぐに知りました。何回も失敗を繰り返し、なんとか納得できるチーズが出来たとき、サヴォワで出会ったチーズを愛おしそうにつくっていたおばあちゃんの姿に自分の将来を重ねて、また、おばあちゃんの手のひらから生まれたチーズとして年老いても作り続けたいという思いを込めて「グランド・マ・チーズ」と名付けました。

納得できるチーズしか製造しないというのが三友さんのポリシーです。一週間に50個まで製造するのが限度というだけに、なかなか入手できません。季節により色合いや弾力もやや異なるのが農家製らしいところです。このチーズは、発酵学者として有名な小泉武夫先生も絶賛!また、かつてはANAの国際線ファーストクラスのプラトーにも欠かせないチーズでしたが、安定供給が難しいという理由から、今では幻のチーズになってしまいました。

初夏造りの「グランド・マ・チーズ」が、2ヶ月の熟成を経てフェルミエに届きました。緑の牧草地でゆったりと草を食む牛たちの姿が浮かんできそうな滋味溢れるチーズです。 フェルミエ HPより
当店初入荷のチーズです もっちりとして味わい深いチーズです チーズ盛り合わせA、または単品でもどうぞ