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アードベッグの今年のリミテッドエディションの一つ、『アードベッグ ガリレオ』が入荷しました!


ガリレオ・・・からイメージするのはやはり宇宙でしょうか?こちらのリリースを知って以来、情報を色々集めていたのですが当初は勝手なイメージでこう思っていました

『アードベッグの原料となる麦芽、あるいは酵母などをロケット、宇宙船に積み込んでそれを使ってアードベッグを仕込み、熟成したもの...』

なぜかというと、数年前から高知の酒造メーカー何社かで『宇宙酒』というものをリリースしていまして、それは日本酒の仕込みに使う酵母をロシアから打ち上げるロケットに載せ、それを使って醸造を行うというものだったからなんです

訪ねたことのある酒蔵さんのいくつかも『宇宙酒』を醸造していまして、何種類かは飲んで事があります 通常の酵母との味わいの違い、というのは残念ながら僕にははっきりと解らないのですがロマンのある面白い試みだなー、と思ってまして今回の『アードベッグ ガリレオ』もそういう成り立ちのお酒なのかな?と思ってました


ですが、今回の『アードベッグ ガリレオ』は「世界初」となる宇宙での熟成に関する実験を記念して発売される限定商品とのことで、特に『アードベッグ ガリレオ』の中身に、宇宙に関係した原酒が入っているわけではないそうです

以下はオフィシャルサイトの説明から引用しました『アードベッグ ガリレオ』の成り立ちについて・・・
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『近代天文学の父、ガリレオにちなんで名づけられたこのウィスキーは、2012年4月に開催されたエジンバラ国際科学フェスティバルで発表された、「世界初」となる宇宙での熟成に関する実験を記念して発売される限定商品です。 アードベッグ蒸留所は2011年末、テキサス州ヒューストンにおいて宇宙実験を手がける米国企業、ナノラックス社の招きに応じ、アイラ島の蒸留所で作られた原酒から採取した微量有機化合物に関しての2年間に及ぶ実験に参画することとなりました。有機化合物と焦がしたオークとの相互作用を検証するこの熟成実験は、地球上での通常の重力下と同時に、はるか上空の宇宙ステーション(ISS)での微小重力下でも行われます。今回の実験により大型で複雑な構造を持つ香り成分「テルペン」の分子のメカニズムが解明され、アードベッグが醸し出す風味に秘められた、新たな科学成分を発見する糸口になるかもしれません。無重力に近い条件下においてどのような変化が生じるのかなど、新たな事実を明らかにする手掛かりとなるでしょう。』

なんか難しい話ですねー この実験に使われた微量有機化合物というのがなんのことかも僕にはさっぱり判りません が、その成果をアードベッグのスペシャルエディションとしていつか味わえたらいいですね

ということで『アードベッグ ガリレオ』はその記念につくられたエディションらしいです といっても、ただの記念ボトルというわけでは無く、非常に興味深いつくりになっています

以下も、オフィシャルサイトより『アードベッグ ガリレオ』の紹介文になります

『近代天文学の父、ガリレオにちなんで名づけられたこのウィスキーは、
「世界初」となる宇宙での熟成に関する実験を記念して発売される限定商品です。
1999年の様々な原酒を特別にバッティングしたもので、すべてが絶妙に絡み合い、甘くスモーキーな口当たりを生み出しています。最大の特徴はシチリアのマルサラワイン樽で熟成した原酒を使用していること。バーボン樽で熟成した極上のアードベッグに合わせることで、ピーティーでスモーキーなことで名高いアードベッグにフルーティーなアロマと口当たりを加えています。』

テイスティングコメントもオフィシャルサイトより抜粋・・・

[  色  ]
ディープな琥珀色
[ アロマ ]
ススおよびタール、スパイシートフィー、バター香るポップコーン、そしてかすかに漂う完熟したトロピカルフルーツ(バナナ、マンゴー、ライチ)。少量の水を加えると、消毒液にもたとえられるフレッシュで心地いい香りと、波しぶきのようにはじけるかすかな潮の香りが立ち上る。
[ 味わい ]
コシ があるオイリーなテキスチャーに続き、甘くクリーミーなファッジ、クリームを添えたスモークしたアプリコット、完熟バナナとシナモン、クローブ、アニスシードなどの豊かなスパイス。
[ フィニッシュ ]
スモーキーながら甘さもあるフィニッシュ。口の中で余韻が長く続き、スモークしたフルーツの豊かな味わいを彷彿とさせる


マルサラカスク+バーボンカスクのアードベッグということでなかなか興味をそそります コメント通りフルーティなニュアンスを強く感じるんでしょうか?届いてすぐのアップでまだ開けてませんが、楽しみですね 




・・・追記:営業後、試飲しましたのでジャガトのティスティングコメントを・・・

香りはピートの刺激と煙っぽさ、熟したアプリコットのコンポート、潮っぽさ アードベッグらしいはっきりとしたスモークを感じます

味わいはアップルマンゴーとオレンジを使ったカクテルのよう、甘さと薄く酸味を感じる 甘めの煮物の出汁、スパイスラック マルサラカスクからの影響でしょうか?甘酸っぱいフレーバーが程良くスモーク感と合わさって美味しいです

フィニッシュにはスモークとオロロソの香りがねっとりと舌に残ります 飲み終えた後のグラスにはよく熟成したオールドブレンデッド(古いジョニーウォーカースイングなど?)のようなカラメル香が残ります この香りも好きな香りで長い時間グラスを置いていたくなります  

また箱蓋裏とボトル裏ラベルにはアードベッグのマスコット犬、ショーティがアストロノーツ気取りのドヤ顔で写ってて、めちゃ可愛いです
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箱横にもショーティのイラスト、、、
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個人的には、このショーティの写真が表ラベルだったほうが良かったかもですね...

と、今回も長くなりましたが、楽しみにされていた方もたくさんいらっしゃると思います

アードベッグファンの皆さん、ぜひお試しください   ¥1400