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ストック最後の一本『ブナハーブン12年』の旧ボトルが出払いましたので、何かオフィシャルのブナハーブンを、と思い探してた所、少し前仕入れていた『ブナハーブン ダラック』が目にとまったので今回はこちらを開栓します

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ご存知のようにブナハーブンはアイラの蒸留所の中ではピート香やスモーキーさは控えめ 他のアイラモルトがピートの層を抜けた水でウイスキーを仕込むのに対して、ブナハーブンはマーガディル川の水で仕込まれるということ、またほぼピートを焚かないので他のアイラモルトとは様相がかなり異なります

故に地味な印象が拭えません ですが、アイラのピーティなモルトウイスキーの需要がぐっと伸びた最近ではヘビーピートのブナハーブンもオフィシャル、ボトラーズ含め結構目にするようになりました 現在生産量の1割ほどはピートを強めに焚いてるようです 

只、僕の中でブナハーブンはピート、スモークを強調したものではなく軽くフレッシュで麦芽感、ナッティで焼き菓子の味、甘酸っぱいフレッシュな林檎、そしてほんのり塩気を感じるイメージ

なので、オフィシャル12年、18年など以外でピーティでないブナハーブンということで選んだ結果、こちらをおすすめしようと思います

ノンビンテージですが20年ものも含まれており、ニューオーク樽による熟成 ダラックURはゲール語で“new oak”の意味です ニューオークは今後モルトウイスキーの熟成樽としてもっと目にする機会が多くなるんでしょうね ブナハーブンではフレッシュさをより強調する役目を果たしている気がします

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ちなみに以前のブナハーブン12年  

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存在は地味なんですがボトルデザインがオフィシャルモルトウイスキーの中ではかなり目立つ感じなので、記憶にある方も多いかも 

ラベルに描かれているのは、舵輪を握る船乗りの姿と、スコットランド民謡の「Westering Home」の文字 「Westering Home」というのは、「西の故郷へ」という意味で、航海に出たスコットランドの船乗りが、アイラ島やジュラ島の島影を目印に故郷へ帰ってきたときの様子を歌にしたものだそうです アサヒビールのサイトでどんな曲か聞けますので興味ある方はどうぞ 牧歌的、郷愁的でカントリーテイストのなかなかいい曲ですよ



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ちなみにこちらもストックボトル、ファミリーシルバーというシリーズで90年代後半ごろ出てた『ブナハーブン1968』需要のなさにストックルーム入りしてますが、そのうち開けようと思います

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『ブナハーブン ダラックUR』 ¥900