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お酒事にはあまり関係ないんですが、鹿児島の郷土菓子のお話です

『あくまき』、鹿児島や宮崎のほうに所縁のある方はご存知なんじゃないかと思いますが、ローカルな和菓子 もち米を灰汁(あく)で炊くという風変わりな製法の竹の皮で包んだちまきのような食べ物 

子供の頃、このぐらいの時期になると祖母から段ボールで山ほど送られてくるのが楽しみだったものです 田舎ではどこの家でも手造りしてたようで、親戚から頂いたこともあります

大好きだった『あくまき』ですが、祖母も他界、母親は若い頃から鹿児島を離れて長いのでつくれないのかな、と思ってたんですが、先年鹿児島へ戻った親宅に行った際、この『あくまき』用の灰汁を発見、聞くと鹿児島へ戻ってからはつくっているそう で、お願いして送ってもらいました 30年ぶりぐらいに食べる『あくまき』になります

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祖母に送ってもらっていたのはこんな感じに包んだもの

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母は今この巻き方(角巻き)にはまってるらしくこちらメインでおくられてきました

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砂糖ときなこを半分ずつぐらい混ぜて・・・今回は種子島の粗糖と熊本のきなこを合わせていただきます 黒蜜や黒糖でも美味しいですね 

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これは粗糖 金色のきれいな結晶 味もミネラル豊富で旨味たっぷりの優しい甘みです

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包んである竹皮の紐でちぎって食べます かなり粘りがあるんですがあくのせいかさっぱり食べれます お酒に合う気はあまりしませんが、少し渋みを感じるこの味わいは樽香強い木のタンニンのあるモルトが好きな方なんかには好みの味なんじゃないでしょうか? 

久々食べましたがやっぱり美味しい!ただ、あくの独特さは苦手な方もいるのかな、と思いました 最近は業者製のものも増えたみたいでみやげ物やさんやネットなどでも購入できるらしいですね ただ、母の話では今でもやっぱりたくさんつくってはご近所におすそ分けしあうローカルフードのようで、素朴な味なんですが思い出しては食べたくなる各地にある郷土料理と同じように愛されてる存在なんだと思います

いくつかは店に置いてます 興味のある方にはお試しいただいてますし、もし懐かしい!というかたがいらっしゃたら是非お尋ね下さい