少し前より話題になっていたアイリッシュウイスキーのインディペンデントボトラー『ティーリング』、いくつかラインナップされていますが、今回ジャガトには
ノンエイジの『ティーリング シングルモルト』、入荷しました
ティーリングウイスキー社はアイルランドのダブリンに本拠を構えるインディペンデントボトラー アイリッシュ、モルトウイスキー好きの方には馴染みのあるクーリー社の社長であったジャック・ティーリング氏が、ハンドクラフト&スモールバッチのアイリッシュウイスキーを作るべく、クーリーを離れて2012年に設立したボトラーズです
クーリーといえばアイリッシュの新興勢力、といった感じで注目していた蒸留所 ジャガトでもカネマラのピーティーなタイプやカスクストレングスなど、他の蒸留所でつくらないものを色々リリースしていました 2011年にビーム社に、そしてご存知のようにビーム社は現在サントリーグループのため、現在クーリーもその傘下となっています
ティーリング氏はビーム社にクーリーを売却後、この事業を立ち上げたのだと思います アイルランドの蒸留所と樽の供給に関する契約を結び、今後使用する樽を長期にわたり確保しているそう 当然クーリーのものも結構あるんじゃないでしょうか? また、蒸留所も建設中だそうでダブリン市内、セントパトリック大聖堂から僅か500メートルの距離で現在建設されているそう サイトでは5月のオープンを目指しているそうですが完成したのでしょうか?そんな場所での操業ですから、当然ビジターセンターなどもつくられ、観光スポットとしても機能するように計画されているんじゃないかと思います ダブリンに行くことがあれば是非訪ねてみたいですね
これまでは定番のエントリーモデルとしては『スモールバッチブレンデッド』と『シングルグレーン』、ハイプライスの21年、26年、30年の『ティーリング シングルモルト』とリリースされていましたが、ブレンデッドとグレーンにあまり興味が湧かず、シングルモルトは出しにくい価格帯ということで購入にいたらずでした が、今回の『ティーリング シングルモルト』はこなれた価格帯ながら、ベースとなる熟成年数は23年以上、そしてシェリー、ポート、マデイラというウイスキー熟成に良く使われるフォーティファイド系ワイン樽、ブルゴーニュの白、カベルネソーヴィニヨンという地雷にもなりやすいスティルワイン樽で熟成させたモルト原酒を組み合わせてあるということで、個人的にも興味が湧き、また楽しんで頂けそうな一本と思い、仕入れてみました
いろんな樽、使いすぎじゃないかな?とか懸念するとこもあるのですが・・・特にスティルワイン樽熟成のモルトはギャンブル的な感じで買うことも多く、ご存知のようにいい結果にならないことも多いです 苦手な方も多いですね ですが、いいものには香り、味わい、余韻ともに楽しめるものもあり、そんな出会いもあることが、ウイスキーの楽しさの一つでもあるんじゃないかと思っています
そして、ワイン樽熟成、スティルワイン樽熟成を謳ったもののほとんどが1種の樽種で熟成、フィニッシュをしていると思いますが、今回のティーリングはフォーティファイド系の樽3種、スティルワイン樽、赤白1種ずつと非常に珍しい組み合わせになっています
さて、どんな味わいでしょうか?
オフィシャルのテイスティングノートでは
『香りはメロン、イチジク、トフィーにレモンがあふれてくる 味はドライフルーツ、シトラス、バニラ、スパイスにクローブがバランス良くミックスされている フィニッシュは長くて甘く、樽のドライなタンニンと調和している』
ということ 確かに熟成樽それぞれからの影響を考えると、出てきそうなコメントばかりです そして、それぞれが僕個人の好きなウイスキーの味わいでもあります が、それが、この一本にまとまってることがあるんでしょうか?まだ、開けてませんのでコメントできませんが、興味あるかた是非お試し下さい
¥900