BAR jagatkana 

1996年より香川県高松市鍛冶屋町にて変わらないスタイルでご愛顧頂いていますバー ジャガト カーナ 〈JAGAT KANA〉 です 季節のフレッシュフルーツカクテル、店主セレクトによる味わい深いモルトウイスキー、クラフトジンやラム、テキーラ、ベルギービールやクラフトビアなどをご紹介していきます お酒にまつわる話や旅行記、おすすめレコード、たまに猫自慢などもアップしてます 

カテゴリ: 酒蔵巡り色々・・・

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友人2人と男3人旅で勝沼のワイナリー巡りをしてきました

時期的にはもちろん葡萄はほぼ収穫済み、ワイナリーの方も仕込みなどに忙しそうな時期ではありましたが、楽しい旅になりました

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忙しいなか、ワイナリー案内をして頂いたルミエールからご紹介 

勝沼のワイナリーエリアにあるのですが、飛び地のような境界線があるらしく笛吹市一宮町にあります  

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1885年操業という古い歴史のワイナリーです 元々は甲州園という名前だったらしく、コンテナにもその名が多数残っていました

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甲州種です 淡い色のぶどう 平安末期、または奈良時代からあったとする記録もあるそうですが、真偽はわからないそう 江戸時代には桃、梨、柿などとともにこの地域の名物となっていたのが紀行文などに残っているそうです

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収穫後ですが、ぶどう棚 こちらはフランスなどの栽培方法、垣根栽培ではなく日本で一般的に見られる棚栽培 勝沼ぐるぐる歩きましたが、ほぼこの棚栽培でした 香川で見るブドウ畑もこの栽培方法ですよね 土壌や季候の違いによるらしいです ただルミエールさんでは、カベルネ、メルロー、テンプラニージョなどは垣根栽培の畑がありました

メルロー
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カベルネソーヴィニヨン
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地面にもかなり雑草が生い茂ってますし、虫、クモなども畑にはいっぱいですが、これもルミエールさんのこだわりで畑は耕さず雑草の種類を多くするビオディナミの手法でつくられているからだそう 

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また国の有形登録文化財に指定されている日本初(1901年築造)のヨーロッパ式石蔵ワイン発酵槽もみることができました 使用されてない時期もあったそうですが、この石蔵発酵槽の2槽を整備しなおし、1998年より石蔵ワイン醸造を復活させたそう 花崗岩による天然の冷却効果が良い効果をワインにもたらすそう

発酵槽
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文化財なので説明もしっかりと書かれています
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地下熟成庫
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ラベルを貼る前のボトル
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2代目当主の作ったワインだそう ラベルもいい味でてますね
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信玄印の葡萄酒、気になります
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葡萄のなる時期に是非来て見たいワイナリーでした

いくつか購入しましたが、特に楽しみなのがこちらの『トラディショナルスパークリング光』

『甲州種を、ビン内発酵と長期熟成によって仕上げたトラディショナル・スタイルのスパークリングワインです
リンゴの蜜やグレープフルーツなどの香りに上品な緑茶や紅茶の香りが調和し、まろやかで厚みのある味わいが広がる風格のあるワインです』

とのこと お値段も結構するので、試飲は出来ませんでしたがルミエールの他のスパークリングがすごく美味しかったのでこちらには期待しています

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このほか、試飲のみでしたが『ダイヤモンド酒造』 10種ほどのワインを造り手のお母様が丁寧に説明してくれました ここも最近特に人気の高まっているワイナリーだそうで、こだわったベリーAのワイン『シャンテY・AますかっとベリーA』のシリーズは特に美味しかったです また『シャンテY・Aアマリージョ』という甲州のシュールリーも印象に残る美味しいワインでした

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また『くらむぼんワイン』でも試飲をたくさん頂きました

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『べるかんと』、という赤をお昼に行った勝沼のビストロで頂いたのですがそれが美味しくて予定外でしたが立ち寄りました 沢山の種類をつくっているようで甘口タイプのものもデザートワインとして美味しい出来でしたが
個人的には『べるかんと』が一番のお気に入りになりました

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道中見つけたご当地マンホール、ぶどうのデザインです
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勝沼醸造 こちらも試飲がメインとなりました
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広い自社畑が広がります 8月ぐらいに来れたら最高でしょうね
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また今回は宿泊が山中湖で、早朝の富士山は最高でした 念願の山中湖一周ジョグも出来て大満足 年末に向けていいリフレッシュになりました

ジョグ中に見えた『逆さ富士』 最高にきれいで感動しました
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普段あまり扱うことの無い国産ワイン、勝沼ワインですが、いい勉強になり、美味しいワインにもたくさん出会えたのでスポット的にはなると思いますがジャガトでも楽しんで頂けたら、と思います 










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前回の続きで、余市蒸留所内の『ウイスキー博物館』から

今回は竹鶴氏、リタ夫人の遺品、思い出の品などなんですが、こちらから・・・

熊の剥製です・・・カーペットのようになってます・・・

竹鶴氏が余市岳でしとめた熊だそう 

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誇らしげに記念撮影した写真も飾られています 
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狩猟、釣りなどが趣味だったようで、息抜きにこういったハンティングも行っていたんでしょうか?
また、コルネットも飾られてましたが、オルガンも置いてありましたし、夫婦で演奏したりしてたんでしょうか?

この辺りのエピソードもドラマ『マッサン』には登場したりするんでしょうか

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リタのゴルフクラブセット 
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ミシンもありました
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パスポートや愛蔵書
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リタの描いた絵だそうです 
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応接間や
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書斎などまで

生活の隅々まで展示されてる感じでしたが、ライフスタイルもやっぱりかっこいいですね 『ヒゲのウイスキー・・・』
などを読むと、ウイスキー作りとその大変さ、経営面の苦労、などばかりが強く印象に残ってました こうやってプライベートを垣間見ると生活も完全にスコットランドスタイル、そしてかなりハイセンスですよね 一般的な昭和前半の日本の雰囲気とはやはり違うなあ、と思いました 狩猟、釣り、ゴルフ・・・ハイランドの名士、って感じですね

『マッサン』ではこのライフスタイルの雰囲気も出てるんでしょうか?楽しみです

そして、敷地内には旧事務所、それから別の場所にあった旧竹鶴邸を移築した建物、それからリタハウスがあります
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旧事務所は外から覗くだけですが、雰囲気たっぷり
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リタハウスはアフタヌーンティーが楽しめる喫茶室になっているそうなんですが、行ったときは閉まってました

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旧竹鶴邸は余市町の郊外山田町の住居を移築、復元したもの 一階部分しか入れませんが
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こんな雰囲気でした 
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猫飼ってたんですね 白黒写真なんで何トラかわかりませんが、僕好みのトラ白 うちにもこんなのがいますので親近感がよりアップしました

このあと桜を見ながら無料試飲のコーナー、バーの雰囲気の有料試飲のコーナーで高額ボトルのものをちょっとだけ、何杯か、といったあとに蒸留所限定の原酒など、色々と買いこんで余市蒸留所を後にしました

ここまでたっぷり3、4時間ほど蒸留所内をぐるぐるしましたが、見ごたえ十分、そして天気も良く昨日桜が咲いたということで、花見気分も味わいつつ気持ちいい散歩をしながらウイスキーのあれこれを見て廻ってしかもウイスキーを飲める!ウイスキー好きには最高の場所でした 

また是非訪ねたいと思います そして、次は雪のたっぷり積もる余市か、鮭が蒸留所を遡上してくるのが見られるという秋口なんかに行ってみたいですね

ドラマも楽しみですし、これを機会に更にニッカウヰスキー愛飲される方が増えればいいな、と思います

以上、3回で蒸留所内のことをかいつまんで紹介しました 行ってみたい!と思った方はニッカのサイトに詳しく情報載ってますのでそちらをご覧ください 




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この画像で懐かしー!と思われる方、どのくらいいるんでしょうか?草刈正雄のハイニッカの広告です 

余市蒸留所内にある『ウイスキー博物館』はこんな感じでニッカウヰスキーのこれまでの歴史、商品、広告など、また創業者 竹鶴政孝、夫人リタの所有していたもの、また竹鶴氏が設計に大きく関わった日本初のウイスキー蒸留所『山崎蒸留所』の設計図など、まさに日本のウイスキーの歴史の中で非常に僕らの興味をそそるものが満載の博物館です

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第一号 ニッカウヰスキー アンティークな渋さがありますね かなり減ってはいますが中身があります 飲んでみたいですね・・・

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当時の広告ポスター

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お馴染みブラックニッカ
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昭和48年発売の特級ノースランド 実はうちにも未開封で1本ストックあります
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ニッカのリリースしてきたウイスキー、お酒が限定品も含めすごい数展示されています 見てるだけで飽きません
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僕にとって興味深いのは竹鶴がスコットランドで吸収してきたウイスキーづくりの色々や生活の匂いあふれる遺品の数々 これは当時のウイスキー蒸留所の地図 現存して無いものも多いのですが逆に今もしっかり美味しい酒をつくっている蒸留所の名前をいくつも見つけることが出来、ウイスキー造りの歴史の長さをしっかり感じることが出来ました

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興味のある方是非拡大して見てください
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パスポートなんかもありました

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『壽屋スコッチウイスキー醸造所設計図』
そう、山崎蒸留所の設計図です まさに日本のウイスキーの歴史の第一歩が記されています
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これらのノートにもウイスキー造りのあれこれが書き込まれていたのだと思います

いつもどおり長くなりましたので、もう一回にわけます 次は『ウイスキー博物館』の中の竹鶴夫妻の遺品と余市蒸留所内に移設された竹鶴邸や事務所などの画像を掲載しようと思います

載せ切れてない画像も沢山ありますが、『ウイスキー博物館』、かなり楽しめます 蒸留所設備の見学だけでなく是非時間をたっぷり取って訪れてください


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画像はニッカ余市蒸留所の『ウイスキー博物館』に展示されてある古いポスター


昨年の話で恐縮ですが・・・余市蒸留所に行ったときのことを書こうと思います 行った直後にまとめようとおもってたのですが、なかなか進まず・・・ただ最近例のドラマのこともあり、余市蒸留所、ニッカウヰスキー、、竹鶴やリタの話などお客様との会話でもちょくちょく出てくるようになりましたので、遅ればせながらでブログ記事にしてみます

例のドラマ・・・ご存知のようにこの9月末からNHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』がはじまります ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴正孝とスコットランド人のリタ夫人との話をベースにしたドラマでもちろん史実プラスアルファになるでしょうが、僕もかなり楽しみ・・・そして世界に誇るニッカのウイスキーに興味を持ってもらう機会が増えるんじゃないかとも期待しています

それでは・・・余市蒸留所の話

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僕らが訪れたのは5月20日ごろ、実は雪の積もった余市蒸留所を実際に見てみたい、と思ってたのですが真冬の時期は蒸留が行われていないことと、当初車で廻るつもりだったので四国住まいの僕らで雪どっさりの北海道のドライブは不安があったこともありこの時期にしました

前日小樽に泊まったので小樽駅からバスで余市まで 実は電車の本数が結構少なく、いった方皆さんからバスで向かうのを薦められました
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バスのサイド 余市経由で美国まで
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途中の風景 海も見えたりしながら田舎道を進みます 住まわれている方の普段の生活に使われているバスなので学校や病院の近辺などに停車しながらのんびりと一時間ほどでJR余市駅前
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ここからJR余市駅前から余市町役場前まで国道229号の1・3キロメートルほどの道はよく二人で散歩していた道だそうでリタロードと言われています
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駅からちょっと背伸びして見てみるともう余市蒸留所が見えます ほんとに目の前、といった感じです
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蒸留所の門をくぐってスタッフの方に訊ねると、自由に廻って見ていいそう 説明つきのコースもあるらしいのですがのんびりじっくり見たかったので案内マップをもらって勝手に見て廻りました
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この奥にすぐ見えてくるのが蒸留棟 
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想像以上にこじんまりしていてびっくりします またポットスティルには注連縄が これは竹鶴政孝の本家筋が
広島県の竹鶴酒造という酒屋さんだったため、酒蔵の風習に習ってのことらしいです もちろんスコットランドの蒸留所では絶対見ない光景ですね 
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石炭直火蒸留につかわれる石炭 現在この石炭直火蒸留でウイスキーをつくっているところはスコットランでもほぼ無いんじゃないでしょうか?ほとんどがガスを熱源とするはずです この石炭直火蒸留が余市の香り高くボディに厚みのある個性の一つの要因かもしれませんね

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これは乾燥棟 パゴダ屋根のきれいなキルンで、蒸留所全体そうでしたが、この風景はスコットランドの情景そのまんま!この他、敷地内の建物の屋根はほぼ赤く統一され可愛らしく素敵な蒸留所です
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蒸留棟の右手に醗酵棟、粉砕、糖化棟があります 中をじっくり見ることは出来ませんでしたので外から写真を撮りました
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これは一号貯蔵庫 
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見学用に空き樽を置いてるそう この奥に熟成庫が沢山並んでいました

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そういえば、この前日に蒸留所敷地内の桜が開花したらしく、もちろん高松ではとっくに散ってましたのでびっくりしましたがいい雰囲気でした また桜だけでなくいろんな木々に囲まれて散歩だけでも楽しめそうでした

長くなりましたので続きは次回 『ウイスキー博物館』や『旧竹鶴邸』『旧事務所』など日本のウイスキー史に興味ある方必見の(僕も相当時間費やしました)エリアをご紹介します

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昨日、小樽からバスに乗って、余市蒸留所へ行って来ました

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世界的にも珍しい石炭直火での蒸留の真っ最中 しめ縄の巻かれた和の佇まいのポットスティル


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博物館にあるニッカ第一号ウイスキー
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山崎、余市などを立ち上げる際の竹鶴氏の作成した資料やメモなど 文化遺産とも言っていいんじゃないでしょうか?

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第一号熟成庫

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パスポートなど
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古いスコットランドの蒸留所マップ
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今はなき蒸留所もありますが、現存し愛飲している蒸留所もたくさんのっていて歴史の積み重ねを強く感じました
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貫禄たっぷりのポットスティルとニッカのトレードマーク

移設され保存された竹鶴とリタさんの住居、当時の事務所など『ヒゲのウイスキー誕生す』に出てくるエピソードの情景がそのまま浮かんでくる広い蒸留所内をぶらぶら歩くのは楽しくて試飲も含めて4時間ほどたっぷりぶらぶらしました


また余市へ行く際楽しみにしてたのが、行かれた事のある方はご存知だと思いますが、蒸留所そばの『柿崎商店』の食堂
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ビールやりながらウニ丼やツブの刺身、北寄やイカを焼いたのなど 蒸留所行く前、行った後、二回いって大満喫

余市蒸留所の話は近々もう一度ちゃんとブログにします とりあえずの報告でした


前回、前々回の記事、

『佐多宗二商店』蒸留所訪問記vol.1

『佐多宗二商店』蒸留所訪問記vol.2 の続きになります

焼酎造りの工程、芋のしっぽ切りから発酵の仕込み、蒸留、熟成までしっかりと見せて頂いた後、別棟の建物へ・・・
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焼酎蔵の隣に建っているこれらの建物には『刀スピリッツ』の蒸留に使うグラッパの蒸留器、オードヴィーに使われる蒸留器などが置かれています
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『刀スピリッツ』は『角玉梅酒』の漬けこみに使われた梅を引き上げ、蒸留した梅酒のオードヴィー 
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ジャガトでも数年前から常備しています オードヴィーやグラッパなどを好まれる方におすすめのお酒 変わり種ですが、梅の香りの心地よい美味しいお酒です
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グラッパに使われる蒸留器をイタリアで買い付けてきたそうです

ちなみに蒸留器前に写っている方が中原さん 今回、忙しい時期にかなりの時間を割いてたっぷり案内して頂きました 一緒に廻った僕の両親もファンになるくらいの『よかにせどん』(不二才の真逆の意味です)でした  
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ピカピカに手入れされた蒸留器 グラッパの蒸留器にも色々なタイプがあり、かなり原始的な単式蒸留のものもあるようですが、こちらはいくつもの部屋に分かれた蒸留器の中を何度も再留していくタイプだそう 6段に別れた部屋をのぼりながらどんどん蒸留されていく仕様らしいですが細かく作業できるように一部屋毎にバルブをつけるように特注したそうです
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このあたりの画像だけ見たら焼酎蔵とは思わないでしょうね
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こちらは別棟のオードヴィーの蒸留器 ドイツ製だったと思います この蒸留器もいい感じですね 焼酎の蒸留に使われていた蒸留器の無骨でシンプルな佇まいもかっこいいなと思いましたが、やはり曲線のきれいな銅製のスティルは目にすると見とれてしまいます シェイプの色っぽさが何とも言えませんね


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こちらは今現在色々と試行しながらといった感じらしいです いくつかフルーツを蒸留したものをつくられているよう 香りを取らせてもらいましたが商品になるのが楽しみな香り高いものでした

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隣の熟成庫に案内して頂きました オークのカスクがずらっと並んでいるのを見ると焼酎蔵に来ているのを忘れそうです
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レミーマルタンの古樽を仕入れたそうです 画像を大きくすると判ると思いますが樽にR・Mと見慣れたレミーマルタンのロゴが描かれています こちらに『刀スピリッツ』を入れて熟成させているそう 
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熟成中の『刀スピリッツ』香りを嗅がせていただきました カルバドスを思い起こすような 凛とした品のいい酸と甘い香りがいかにも美味しそう!商品化されてボトリングされたら絶対にジャガトで仕入れようと思いました
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こちらは先ほどのレミーマルタンの古樽ではなく新樽だったと思います 届いたばかりかな?
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住所がコニャックになってます モルトウイスキーで云われるフレンチオークと呼ばれる樽だと思います コニャックの熟成に使われる樽ですね ここに何を詰めるか聞きそびれましたがかなり楽しみです

焼酎の蒸留工程だけではなく、オードヴィー、グラッパの蒸留、熟成と云った話も伺うことが出来、非常に勉強になりました また、中原さんはじめ蔵の方の熱意が伝わってくるお話もたくさん聞け、「お酒っていいな」と改めて感じることができました

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最後に案内して頂いたこちらはシラス台地を敷き詰め、焼酎を詰めた甕を埋めて熟成させている蔵です 

鹿児島のサツマイモ、芋焼酎を育んできたシラス台地 その土に埋められた甕で熟成された焼酎、どんな味に熟成されていくんでしょうか?

こうやって見せて頂くと鹿児島の芋焼酎文化というのはやはり地域に根付き、愛されてきたものなんだなと思います 地元で栽培されたサツマイモを使って地元の方によって仕込み、醸され、蒸留され、熟成されるおいしい芋焼酎、そう感じると思い入れも一層ですね

また、ご案内いただいた中原さんはじめ、蔵で仕事されている皆さんが忙しい仕込み中にも関わらず笑顔で出迎え、接して頂いたことがホントに気持ち良い思い出になりました 

好きなお酒を造っている現場を見ることが出来るだけでも嬉しい体験、ですが今まで以上にそのお酒を好きになるようないい訪問をさせて頂きました

『佐多宗二商店』でつくられるお酒のいくつかはジャガトカーナで飲んでいただけます 、というか洋酒メインのジャガトカーナでは『佐多宗二商店』は一番多い焼酎蔵のラインナップになります
 
レギュラーメニューでは『不二才』『晴耕雨読』『角玉梅酒』『刀スピリッツ』、季節により『不二才 ハイ』『カメ壺晴耕雨読』など・・・どれも僕自身ほんとに好きなお酒達です なので、ジャガトに来て頂く時、洋酒気分で来て頂く方多いと思いますが、僕のルーツ、鹿児島の美味しい焼酎も是非飲んでいただきたいと思います  

 

  






前回の
『佐多宗二商店』蒸留所訪問記vol.1
の続きです

酒母をつくる一次仕込み、さつまいもを酒母に入れる2次仕込みと見せて頂いた後、麹を造る製麹という作業をする場所へ
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米を蒸して冷却させる回転ドラム 蒸した後種麹を入れるそう
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こちらは三角棚と云われる三角形の屋根をもつ製麹の装置 ドラムの中で造った麹をこちら寝かせて育てるそう
泡盛の製造にもこの三角棚は使われているそうです

いよいよ蒸留の工程へ
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無骨な感じがかっこいいステンレス製の蒸留器が確か三基一列、もう二基一列の五基並んでいました
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形はほぼ一緒なのですがネックの長さや蒸留器の大きさは少し違うタイプのものがありました
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しっかり稼働していて、このときは角玉の蒸留中とのこと
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貯蔵はタンクと甕とで行われるそうですがまずはタンク貯蔵の方へ
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こんな感じでタンクが並んでます 原料由来の甘い香りの漂っていた発酵工程の現場と違い、やはり蒸留液の強いアタックのある香り 『不二才』の貯蔵タンク
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『不二才ハイ』の貯蔵タンク 
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ハイは漢字がpcでは出ないですね 画像に書かれてある漢字を見てみてください 春頃に出荷される無濾過の『不二才』でより骨太な男っぽい芋焼酎 大好きな銘柄です
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香りを嗅がせてもらいましたが甘さとコクを感じるいい香りでした

こんな感じでタンク貯蔵され、油分を取り除く作業などを何度もしながら熟成されます
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透き通ったきれいなな蒸留液 如何にも美味しそうです 
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これは貯蔵タンクを床下部分から見たところ こうしてみるとかなり大きいですね
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こちらは甕貯蔵 また後ほど見せてもらうのですがシラスに埋め込んだ甕での熟成もされていて興味深かったです

一旦蔵を出て原料となる芋のしっぽ切りと呼ばれる作業を見せて頂きました
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これがこの日の蒸留に使われるコガネセンガン 朝収穫したものが運ばれてくるそうです
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仕込み時期の真っただ中ということもあり、女性が10人以上で忙しそうに『芋のしっぽ切り』の作業中 コンベアで流れてくるコガネセンガンをひたすら洗い、両端と傷んだ部分を切って行くそう また、コガネセンガンは出来によっては窪みの部分が多く、その窪みを洗うのが大変だそうです
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このラインを通って 
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しっぽ切りされたサツマイモが流れていきます 
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これは使わない部分 このしっぽ切りしたいもがコンベアで流れていく風景はテキーラ村で見た原料のアガベをカットし、蒸留所の中に運んでいく感じとよく似ていました
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ここはボトリングのラインです このときは稼働してませんでしたが、ボトリングやラベリングの工程を見るのも楽しいですよね

ここまでばっちりと仕込み、蒸留工程を見せて頂き大変勉強になりました

このあと、佐多宗二商店のもう一つの顔といいますか、他の焼酎蔵では見ることが無いであろう、僕自身かなり興味大だった『刀スピリッツ』を生産するグラッパの蒸留器や現在試行中と云うオードヴィーの蒸留器、熟成庫を見せて頂きましたので、次回のブログではこちらをご紹介したいと思います お楽しみに

  







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先日、鹿児島県の喜入町に住む両親の元を久々に訪ねた際、僕の大好きな芋焼酎『不二才』をはじめ、ジャガトで隠れた人気の梅酒のオードヴィー?『刀 スピリッツ』など興味深いお酒をたくさんつくっている『佐多宗二商店』さんを訪ねることができましたので、その訪問記を何回かに分けて書いてみたいと思います

頴娃町(「えいちょう」と読みます)にある『佐多宗二商店』には親元の喜入町からはゴルフ場、キャンプ場なんかがある山の中の国道を抜け、茶畑、サツマイモ畑の続くのどかな一帯を抜けて車で一時間ほど

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途中頴娃町に差し掛かったあたりで芋の収穫をされている二人を見つけて声を掛けてみました 

栽培しているのはやはり焼酎造りに使う『コガネセンガン』とのこと 朝早く収穫して出荷するそうです ここは斜めに見事な開聞岳が見えていい眺めでした
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暫く行くとJR枕崎線の水成川という味のある無人駅に到着 

ここを目印にしていたので一安心し、酒蔵っぽいところを見つけて登って行きました 
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が、間違えていたみたいで蒸留所の入り口では無く別の建物に・・・

人影が見えたので挨拶してみるとその方が当日案内して頂く予定でした工場長の中原さんでした 

実は迷っても間に合うように相当早く出発、の割に迷わず着いたため予約時間より一時間以上早く到着したので「後で出直します」と伝えたのですが「今から案内します」とおっしゃっていただき、蒸留所入り口へ

・・・仕込み時期の超忙しい時間帯にたっぷりと案内して頂きました

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黒と白のモノトーンのかっこいい蒸留所の建物はうっかり撮り忘れ・・・これは通路です
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待合には古い蒸留器が飾られていました
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古い広告や撮り忘れましたが初めて海外に梅酒を輸出した蒸留所だそうで、その通関等の書類もありました

まずは大きなカメに水が流れる場所へ・・・
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これは仕込み水として使われるものと同じ水で地下から汲み上げているものだそうです 頂きましたが、飲み込んだ後で口にまったりと旨みの残る柔らかい美味しい水でした

で、蒸留所の中へ・・・まず入ったところは二次仕込みの場所
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一次仕込みでできたもろみ「酒母」に蒸した砕いたサツマイモを加えて発酵させるところ
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ぷつぷつと発酵して正に酵母が生きているのがよくわかりました 10日ほどここで発酵 櫂棒を呼ばれる棒を使って均一にしていくそう この甕は7日目ぐらいだそうです

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こちらは一次仕込みに使われる場所 
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壁は酵母などによって徐々に黒ずんでいき、その蔵の個性になっていくそう この場所も最初の数年は酒質が安定しなかったそうです 蔵というのは少しずつできあがっていくものなんですね
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酒母を仕込んでいる甕 酵母菌、仕込み水を入れ発酵がはじまると冷却機で温度管理するそう 

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こちらは別ラインの発酵タンク・・・だったと思います 一次発酵をしていた・・・と思います
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きれいに管理されたタンク 深くて覗きこむと結構怖いです
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ぷつぷついい勢いで発酵しています 少し温度を高めに管理してたのかな?じわっと汗ばんだ気がしました
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長いホースで芋を蒸したものを酒母の入ったタンクに流し込んでいます

このあといよいよ蒸留です 今回は発酵の仕込み部分の記事だけで結構長くなりましたのでここまで 

次回は蒸留、それと麹造り、芋の選別など、で、次は『佐多宗二商店』ならではのこだわりのグラッパやオードヴィーの蒸留器、樽熟の現場などをご紹介したいと思います 














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